赤鯱新報

【神戸vs名古屋】レビュー:惨敗より目立った若手の停滞感。希望なき90分間は彼らにどう響いたか。

ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第6節
5月25日(水)神戸vs名古屋(19:00KICK OFF/ノエスタ)
※今回はVTRを見てのレビューです。
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思えば昨年も、ナビスコカップで神戸に0-4で負けていた。ターンオーバーした名古屋と、本気メンバーの神戸という図式も同じで、違うのは状況のみ。あの時は名古屋がすでに予選突破を決めていたからこそのメンバー入れ替えであり、神戸は予選突破へどうしても勝点3が欲しかった。すでに予選敗退が決まった名古屋と、予選最終節を前に突破を決めにきた神戸という今季の構図とは、まるで立場が違う。そして最も大きな違いといえば、昨季の若手たちが見せた希望ある戦いに対し、今季の名古屋のサブ組が見せた戦いにさしたる見どころがなかったことだった。

予想通りのターンオーバーを仕掛けてきた小倉隆史GM兼監督は、さらに対神戸の策としてアンカーシステムの4-1-4-1を用意してきた。想定される中ではかなり強力な顔ぶれとなった相手、特にレアンドロとペドロ ジュニオールに対し、イ スンヒや田口泰士、明神智和らを起用しない代わりに磯村亮太をアンカーとして中盤の底に置き、センターバック2枚と合わせた3人で対応しようという狙いがあったと思われる。両サイドバックに安田理大と森勇人の攻撃的な2名を並べたこと、そして守備的なボランチとしてその能力を買う男をレギュラーDF2名と同時に使った意味は、フォアリベロの3バックのようなイメージだったのだろう。

(残り 2367文字/全文: 3003文字)

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