赤鯱新報

【鹿島vs名古屋】プレビュー:貫く指揮官と勝利を欲する選手たち。カシマの夜は、起死回生の始まりとなるか。

■2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第3節
7月13日(水)鹿島vs名古屋(19:00KICK OFF/カシマ)
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川崎Fに蹂躙されてなお、名古屋は我が道を行く。小倉隆史GM兼監督は失意の完敗の翌日に、改めて決意を口にした。2ndステージ開幕2連敗で順位はステージと年間の双方で16位に転落。ここ10試合で勝利なしの状況は極めて危機的だと言わざるを得ないが、だからこそチームは軸ブレを危険視する。戦い方は「試合の流れによる」とは指揮官の言。「それこそ大宮での試合が勝点1を狙う試合だった。それは流れ。残留を意識しなさいよとは言わないし、目の前の試合に全力を傾けるだけ。まずはしっかり勝ちに行く」と、再起のきっかけとなる勝点3を敵地カシマでも狙っていく。

しかしながら現状は厳しい。前記のようにチームは未勝利サイクルの中にあり、おまけに守備の要であるイ スンヒは一発レッドで出場停止。さらには同じ川崎F戦で何度も激しいチャージに見舞われた小川佳純も左太ももを痛めて4週間前後の離脱が決まった。このところ新たなバランスを見出し始めていたディフェンス陣を支える2選手の不在は大きく、鹿島という強大なチームを相手に不安要素は膨らんできている。楢崎正剛は「何が何でも守りで何とか勝点を稼げるくらいのちゃんとしたチームの戦術を見つけないと」と苦笑交じりに語り、守備陣の整備と奮闘を求めた。今ステージ2試合で無得点4失点のチームは、攻守両面に問題を抱える。だが、どの選手も口にするのは守備の脆さだ。

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