赤鯱新報

【横浜FMvs名古屋】レビュー:必死の守りでスコアレスドロー。布陣変更で風向きを変えた名古屋は、勝利への追い風を感じたか。

■2016明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第6節
7月30日(土)横浜FM 0-0 名古屋(19:03KICK OFF/日産ス/25,772人)
得点者:-
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必死に守ってスコアレスの勝点1。これがチームの現在地ということなのだろうか。布陣変更を結果につなげた名古屋だが、この結果である程度納得せねばならないこの現状には、やや寂しさを覚える。悪くはない。負けは後退を意味しただけに、これは前進なのかもしれない。だが、微々たるものであることを自覚し歩む必要がある。

予想は現実となり、日産スタジアムのピッチに並んだ名古屋の11人は、これまでとは違う場所に散っていった。竹内彬を中心とする中央の3バックは右に酒井隆介、左に大武峻を従え、その外側には矢野貴章と安田理大が配置された。オリジナルポジションは3バックではなく、5バックの趣。ウイングバックというよりは、サイドバックの動きを見せる両サイドを見るに、これは守備は5バックという考え方ではなく、3人のセンターバック+サイドバックという意図があることは明らかだった。意外だったのは松本で左ストッパーを務め続けてきた酒井を右とした部分だが、これは相手の左サイドに齋藤学という敏捷性に優れるドリブラーがいたことに起因すると考えられる。また、左からのパス出しのスムーズさを考えれば、左足でも遜色なく蹴られる大武を左に置くのは合理的でもあった。

(残り 2843文字/全文: 3440文字)

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