赤鯱新報

【8/23練習レポート】驚天動地の1日。ジュロヴスキー監督就任、新布陣4-3-3披露、そして闘将の電撃復帰…。「闘莉王が帰ってきます。このクラブには彼のような選手が必要だ」(ジュロヴスキー監督)

濃密な1日、いや半日だった。スポーツ各紙が朝刊で小倉隆史GM兼監督の休養を報じる中、午後の練習場には在名テレビ局全局、新聞など報道関係者も普段の2倍以上の人員が詰めかけ、クラブの一挙手一投足を追う異様な熱気が漂った。その中、16時からの練習開始に合わせたチームミーティングで小倉隆史前監督が選手たちに挨拶し、その後報道陣の前に姿を見せた。「自分の力のなさ、ファンやサポーターを含め、応援してくださった皆さんに本当に申し訳なく思っています」と最初に述べた小倉前監督は力ない表情ながら一つひとつの質問に答え、約8分間、休養前最後の責務を果たした。「正直、何が何でもという気持ちもありました」と必死の思いで采配をふるった気持ちを明かし、選手には「勝たせてあげられなかった。監督という立場で良いガイドができなかったなと、力不足を選手には詫びました」と言葉を震わせた。プレシーズンから開幕2ヵ月ほどの期間に見せた強気な小倉隆史の姿は、そこにはなかった。

だが久米一正社長は練習後に報道陣との取材の場で「GMについてはJリーグでもやっているGM研修もあるし、鹿島の中田浩二さんのように将来を嘱望される人を研修に行かせて、やり直していくのもいい。ヨーロッパに行って良い監督の下でもう一度リセットして勉強し直すのもいいでしょう」と、最後までもがいたクラブOBに再起の道を用意することを約束。クラブをあげて“フルサポート”する姿勢は崩さないことを表明している。一度の失敗はすべての道を閉ざすものではない。現場復帰した人間・小倉隆史はここからが人間力の発揮のしどころだ。

本日、休養を発表した小倉隆史GM兼監督に代わり、監督となったジュロブスキー氏。練習前のピッチでは自らサーキットトレーニングの設置をするなど精力的な動きを見せた。

本日、休養を発表した小倉隆史GM兼監督に代わり、監督となったジュロブスキー氏。練習前のピッチでは自らサーキットトレーニングの設置をするなど精力的な動きを見せた。

ウォーミングアップを眺めつつ、練習メニューが書かれているであろうメモ帳を何度もチェックしていたジュロヴスキー監督。

ウォーミングアップを眺めつつ、練習メニューが書かれているであろうメモ帳を何度もチェックしていたジュロヴスキー監督。

小倉隆史前監督に代わり、新監督に就任したのはアシスタントコーチとして入閣していたジュロヴスキー氏である。

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