赤鯱新報

【名古屋vs磐田】レビュー:“痛み分け”ではないドローで順位は再び降格圏へ。しかし、名古屋の進むべき道は変わらない。

■2016明治安田生命J1リーグ2ndステージ第15節
10月22日(土)名古屋 1-1 磐田(14:00KICK OFF/豊田ス/30,282人)
得点者:44’シモビッチ(名古屋)47’ジェイ(磐田)
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勝利に値する準備はできていた。勝利に値するプレーもできていた。だが、勝点3は奪えなかった。「簡単に行く、と思った人は多かったかもしれませんが、そんなに簡単じゃないということでしょう」。楢崎正剛は落ち着いた表情でそう語る。引き分けは最悪の結果ではないが、それでも順位は再び降格圏に落ち込んだ。試合後の雰囲気は、敗戦にも等しい冷えた空気が流れてもいた。

3週間の準備期間を活かし、チームは着実なブラッシュアップに成功してはいた。日々更新されていくジュロヴスキー監督の戦術練習と緻密なコンディショニングで選手たちは常にフレッシュさを保ち、その中で縦への速さという新たな要素を磐田戦へ向けた武器として意識付けを行なってきた。奇しくも、この日の豊田スタジアムのピッチ状態は時期的なものか根付きが悪く、試合前の散水の影響もあって非常にスリッピーだった。リスクマネジメントの面からしても、縦へ速く展開していく攻撃は有効といえた。

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