赤鯱新報

風間八宏監督就任会見レポート「楽しく勝つ。もちろん、そこには『勝つ、負ける』の『勝つ』がなければサポーターも我々も楽しくない」


本日行われた、風間八宏監督就任会見の様子をレポートしています!

〇下條佳明GM
「GMの下條でございます。改めまして、本年もよろしくお願い致します。本日はまことにお忙しい中、記者会見に来ていただきましてありがとうございました。シーズンもいよいよ到来ということで、来週から練習がスタートします。元日まで戦っていた監督がやってきていただきました。今日は大変遅くなりましたけども、ぜひともいろいろなご質問を頂きたいと思います。よろしくお願いします」

〇風間八宏監督
【代表質問】
Q:就任されての率直なお気持ちを聞かせてください。
「一言でいえば楽しみしかないです。いろんなものが、この地域も含めてすごく隠れていると思うんですよね。ですからそういうものをみんなしっかり掘り起こして、前に進みたいと思う。その楽しみの方が大きいです」

Q:元日の戦いからまだ2週間も経っていませんが、ワクワク感が募っているということでしょうか。
「そうですね。やっと頭も切り替わりましたし、引っ越しも終わりましたので(笑)。もう今は選手たちに早く会いたいなと思っています」

Q:風間監督ほどの実績のある監督が名古屋の監督になる、その経緯や縁というものを教えてください。
「先シーズン、前のクラブ、フロンターレはその年が最後にしようと決めていまして。それからクラブには9月くらいには話して。それが9月だったかもう少し前だったかは定かではないですが、その時に色んな話が少し周囲に出るようになって。その時に大森強化担当部長と食事をする機会がありました。知人を介して。その時には何も正式な話はなかったんですけど、『次のクラブをやる気はないんですか?』という話もしました。その時はすぐに考えていることではないけども、いろんなことを考えているので、と。今はまずこのチーム(川崎)でやることを考えているという話をして。それからだんだんといろんな情報が入ってきて、何度か話をして。最終的にはこのクラブは面白いなと。それが何かと言えば、今言った通り、ポテンシャルという言葉が正確かどうかはわかりませんが、僕の先輩にはここのサッカー協会にも多いので、その人たちからも話を聞いていますし、この土地にも力が隠れているなと感じました。それからこのクラブ、ファン、サポーターにものすごく熱があるということも感じていました。それからあとはこのクラブのポテンシャルですね。現にこれだけの選手がパッと集まってくれるというクラブの魅力もすごく大きいと。そこに、その時は思っていなかったですけど、今はやる気のある選手が加わってくれましたので。自分の思っている隠れている力に間違いはないんじゃないか思います。そこに自分がもう一度挑戦してみたいと、だんだんと思い出した。そしてそれが一致したということだと思います」

Q:今のお話の頃からの話になりますが、名古屋の8月以降の戦いについてはどのようにご覧になっていましたか。
「もちろん、その時には正式な話もないですし、決まっていたわけではないですが、少し話したこともありました。その中ではもしJ1からJ2に変わってしまっても、どうですかということも聞かれましたが、いや、どこでやるかはそれほど興味はないと。これから何をしたいかが自分にとって一番興味のあることであって、そんな話をしながら先ほど言ったようなことを考えれば、十分にそこからいろんなものができるんじゃないかと。まったく気にしてないというよりは、その時は僕自身もフロンターレの監督ですから、そっち側に目を向けていましたので、そっち(名古屋)の方にはそういった見方をしたことはないです。けども、その時は試合をしながら、グランパスの状況、というよりはリーグの状況としては目を向ければそうなるので。それは見ていました」

Q:風間監督ご自身の監督としてのビジョンをお聞きしたいのですが。
「やはりサッカー場、プロのサッカー場というのは魅力がものすごく溢れていると思います。何度か経験させてもらいましたが、そのためにはクラブ、それからファン、サポーター、それから選手の技量。これらが一つにならないと、できないもので。それが一つになった時にはまたここに来たいと僕が思えるぐらいのものができる(笑)。それが魅力なので、そういった意味ではそういうサッカーがしたいなと。そのためには我々が何をしなければならないか、やはり選手の顔が見えるサッカーをしなければならないと。プレーを相手に合わせて自分たちが集団の中に隠れるようなサッカーはしたくない。全員がその集団から飛び出して、なおかつそれが集団であるというような、伸び伸びとしたサッカーをやってもらいたいと思いますし、そのための努力をしていきたい。ボールを武器にみんながつながれるサッカーをしていきたいという風には思っています」

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