赤鯱新報

【横浜FCvs名古屋】プレビュー:最前線は新しくてポジティブな課題に挑む戦い。最後尾は特別な想いとともに、それを支える。

■2017明治安田生命J2リーグ第16節
5月27日(土)横浜FCvs名古屋(18:00KICK OFF/ニッパツ)
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いつの間にかチームの課題は、「自分たちのサッカーをする」から、「自分たちらしく相手のペナルティエリアを攻略する」に変わっていた。もちろん、後者は前者に含まれる要素なのだが、そこに集中すればよい状態にあるということは、すなわちチームはそこまで持っていくコンスタントな力を身に着けたということだ。愛媛戦の試合後、玉田圭司は「最後の3分の1までボールは回るようになったから、そこの精度やアイデアを少し変えれば自分たちが支配できる手応えがある」と語っていた。その感覚はどうやら正しかったようだ。横浜FC戦を控えた会見の中で、風間八宏監督もまた、同様のことを独特の言い回しで語っている。

「指示を与えているというか、“目”を揃えているだけ。目を揃えるから何がフリーか、いつどうなるかの合図がどんどん出てきている。そういうところでみんなが見えてきている。それがオレたちのトレーニング。だんだんそういう動きができるようになってきたし、パスを出す方も味方じゃなくて相手の一歩を意外と見逃さなくなってきた。あるいは、見えてきたな、というのを感じてきたね」

戦術としての決まり事ではなく、選手たちの技術と見るべき場所、相手の逆を取る動きの連動性で連係を生み出していくコンセプトは、15節を経てようやくフィニッシュに課題を求めるまでに成長したのである。その表れとして顕著なのが、玉田の動きだ。

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