赤鯱新報

【名古屋vsSRC広島】レビュー:大器の覚醒がチームを大勝に導く。チームには収穫と反省がせめぎ合うも、無事に“鬼門”の天皇杯初戦を突破。

■第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 2回戦
6月21日(水)名古屋 6-0 SRC広島(19:00KICK OFF/パロ瑞穂/2,268人)
得点者:4′ 内田健太(名古屋)53’青木亮太(名古屋)61’青木亮太(名古屋)82′ 押谷祐樹(名古屋)90’杉森考起(名古屋)90+2′ 佐藤寿人(名古屋)
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このチームにおける選手たち個々の“現在地”を、痛感させる90分間だった。ここ数年良い思い出のない天皇杯の初戦はホーム瑞穂での開催というアドバンテージも利して、6-0の大勝を収めることができた。しかし前半1-0、後半5-0というスコアの差は、相手の消耗を差し引いてなお、その内容面での差であることは明らかだ。風間八宏監督はそれを「良いことの一つ」として挙げたが、それは普段から口酸っぱく語る「成功も失敗もオレたちにとっては成功」の、「失敗も」の方である。数字だけ見ればド派手な勝利も、その裏には基礎工事が未だ終えられていないチーム事情が見え隠れした。

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