赤鯱新報

【名古屋vs福岡】レビュー:今季最高の出来を見せ、制した“6ポイントマッチ”。新たな名古屋のサッカーは、ついに一つの型を為した。

■2017明治安田生命J2リーグ第29節
8月20日(日)名古屋 3-1 福岡(18:03KICK OFF/パロ瑞穂/13,914人)
得点者:11’三門雄大(福岡)19’シモビッチ(名古屋)61’青木亮太(名古屋)78’イムスンギョム(名古屋)
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チーム作りには大抵、停滞期と成長期があるものだ。というか、その繰り返しが常だ。名古屋にとっては4戦3敗だった6月、5戦3敗だった7月は前者にあたり、そして今はまさしく後者の真っ只中。19得点、10失点と攻守ともに二桁の得点を記録しつつ、7月30日から続く5連勝を決めた8月は、前半戦とは比べ物にならないほどの強さを誇示している。福岡を3-1というスコア以上に圧倒した90分間をもって、それは一つの確信を抱かせるに至った。名古屋の力は、本物に変わった。

根拠のある攻撃という“根拠”のある勝利だった。相手の見せ場は最初の10分ほどのみで、あとはほぼ試合をコントロールし、順調な加点をもって勝点3を手にしている。フォーメーションは現スタメンの能力を最大限に引き出す3-4-3をこの日も継続し、中盤には田口泰士が出場停止から復帰。最終ラインには和泉竜司ではなくイム スンギョムが起用されたが、ここにはウェリントン抜きとはいえ、福岡という強豪に対する警戒心が見え隠れしたところ。この戦いが“6ポイントマッチ”であることは、風間八宏監督の選択にもやはり影響したと考えられる。

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