石井紘人のFootball Referee Journal

富士ゼロックススーパーカップ2016 サンフレッチェ広島 3-1 ガンバ大阪 飯田淳平審判団評

飯田主審は、どのタイミングで誤審を認識したのだろうか?

 

60分、サンフレッチェ広島がカウンターで左サイドをえぐる。柴崎から柏にパスが通り、柏のクロスを丹羽がスライディングでブロックする。が、腕が上がっており、テレビ画面で流してみていた感じでは、ハンドに見えた。

飯田主審のポジショニングも、PAの左側で、速攻にはついていっていた。ゆえに、自信を持ってPKとする。

しかし、リプレイを見ると、ボールは腕にはヒットしておらず、顔に当たっていた。

当然、丹羽は“顔だ”と猛抗議。第四審判にもアピールするが、丹羽と柏ら数名の選手以外のほとんどが、真偽が分かるポジションにいなかった。“飯田さん”と名前を呼び、説明を続ける丹羽を見て、飯田主審も“もしかしたら手に当たっていないのかもしれない”と感じたと思う。経験のあるレフェリーのほとんどが、選手のリアクションをみて“もしかしたら”と感じることがあるという。が、片方の選手の主張で判定は変えられない。それが審判だ。

(残り 695文字/全文: 1124文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ