【なぜキリノの競り合いは認められたのか】2016J1 1st第2節 川崎フロンターレ 4-4 ベルマーレ平塚 高山啓義審判団評
20分のゴールを見て、DVD【レフェリング】の収録を思い出した。何度も撮り直しをした、GKとフィールドプレーヤーの競り合いのジャッジを。
1分と8分にホールド。2分の大久保のアフター気味のチャージはギリギリか。
ストレスない判定で迎えた19分。三人目の動きから左サイドでフリーになった高山のクロスにキリノが反応する。が、その前に、GKチョンがキャッチ。するところで、キリノがヘディングシュートをゴールネットに突き刺す。
遠目から見れば、フィフティなボールに競り合った。つまり、“GKが完全にキャッチしていない”ということで、「正当な競り合いだということでしょうね」(水沼貴史氏)でノーファウルに見える。
だが、別角度のスローで見ると、キリノはボールではなく、GKに体をぶつけており、ファウルをとるべきだと思う。いわゆる“キーパーチャージ”というルールは存在していないが、ボールにプレーできていなければ当然ファウルになる。
高山主審も一瞬、ゴールの笛を迷ったように、論点は“キリノがボールにプレーできていたか”。高山主審は、“フィフティなボールで、GKとキリノが同時にボールにプレーした”とジャッジし、ゴールを認めた。高山主審の角度は、リプレイ映像よりも、中央だった。もう少し、外側に角度を付けていれば、リプレイ映像と同じような接触度合がジャッジできたと思う。角度の問題と、フォーカスしきれなかった迷いが原因だろう。
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