石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事】2016J1 1st第1節 FC東京 0-1 大宮アルディージャ 松尾一審判団評

 

富士ゼロックススーパーカップ2016のサンフレッチェ広島×ガンバ大阪戦J1第一節の柏レイソル×浦和レッズ戦、第二戦の川崎フロンターレ×湘南ベルマーレ戦と開幕から毎節誤審が続いているJリーグ。では、その他のJ1の試合のレフェリングにも目を向けてみたい。

10秒、引っかけた橋本のファウル。2分、抜かれた所を、腕をあげてブロックした徳永にラフプレーで警告。2分にも橋本が徳永同様のファウルをするが、腕は出ていなかったため、懲戒罰はなし。4分にはクサビへのプッシング。6分にもクサビへのキッキングなど、しっかりとファウルを見極めて基準を作る。一方で6分の東のドリブルにはアドバンテージを採用して欲しかった。

32分、抜けようとしたところを体でブロックした沼田に警告。48分のムルジャのチャージも、腕から入って、丸山に影響しているということで基準通りファウルとする。逆に51分のペチュニクが倒れたシーンは、互いに体を預けているため、フィフティとする。

74分、徳永のドリブルをスライディングで引っかけた和田に警告。76分、ボールを奪われた所をファウルで止めた橋本に警告。90+2分の中島のハンドも、しっかりとしたポジションから見極めた。

 

全てにおいて笛を多用していたのが気にはなったが、カードや得点をしっかりとジャッジし、普通に試合を終わらせた。ある意味では、笛を使った表現力が活きたともいえる。採点は4で、このように大きな微妙判定がない試合もある。

 

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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