石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事】審判ブリーフィング:ルール改正について小川JFA審判委員長の会見  

 

<サッカー競技規則が大幅改正>

https://www.jfa.jp/documents/pdf/soccer/lawsofthegame_201617.pdf

 

本日、日本サッカー協会(JFA)にて「2016/2017 競技規則改正 記者説明会」が行われた。出席者は小川佳実JFA 審判委員会委員長と上川徹JFA 審判委員会副委員長トップレフェリーグループシニアマネジャーで、多くの競技規則の改正 の中から

「コーナーフラッグのロゴおよびエンブレム」

「アンダーシャツの色」

「用具を交換した/正した後の競技者の復帰」

「キックオフ:ボールをインプレーにするためには明らかに動かさなければならない;どの方向にでもけることができる」

「交代要員やチーム役員や外的要因が、ゴールに入りそうなボールに触れた場合の影響」

「試合前のフィールド点検以降に懲戒処置をとる権限」

「オフサイドのフリーキックの位置」

「ペナルティーエリア内における決定的な得点の機会の阻止」

「ゴールキーパーの反則」

などの説明を集まった30名前後のメディアに行った。そんな中で、メディアからの質問が集中したのは、「試合前のフィールド点検以降に懲戒処置をとる権限」。主審は、「試合開始時にフィールドに入る前に競技者が退場となる反則を犯した場合、主審はその競技者を試合に参加させないようにする権限をもつ」ため、「たとえば、2人の競技者が入場通路で、または試合前のウォーミングアップ中にけんかをした場合、試合のコントロールに危険が及ぶことや、競技のイメージにとって良くないことから、この2人がプレーするのを認めない」。試合前でもレッドになる行為をすれば、試合への出場が認められない一方で、イエローになる行為は「試合中にイエローカードを持ち越すことはできない」。そのため、メディアからは「試合前にレッドの行為があったことはスタジアムの観客にもアナウンスするのか?」「試合前にイエローになる行為を選手が起こしたことは公にするのか?」「レッドの行為の時、出場停止期間はどうなるのか?」と規律に関する質問が飛んだ。

また、ペナルティーキック時の「ゴールキーパーの反則」「相手が(キックを失敗し)キックを再び行うことになるような競技規則の違反を行ったゴールキーパーも警告とする」に関しても「本当に厳密に取るのか?」「GKの退場が増えるのでは?」「GKが蹴る前に飛び出した場合、キッカーはキックを外し、GKに警告を与えた上で、キックをやり直しすることもできる」といった声があがった。

FBRJ内でも質問があがった「複数の違反が同時に起きたとき」やその他の詳細に関しては、隔週コラムを一週早め、来週月曜日にアップしたい。

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