石井紘人のFootball Referee Jurnal

【無料記事/審判批評:ルール解説vol.14】アルビレックス新潟の先制点はFC東京GK秋元のミス?荒木主審?

先ほど終了したJ116節のFC東京×アルビレックス新潟のジャッジに対し、疑問の声があがっているようだ。そのシーンとは、前半23分。FC東京ゴールキーパーの秋元陽太が、【ボールがゴールキーパーの両手で持たれているとき、またはボールがゴールキーパーの手または腕とグラウンドや自分の体など他のものとの間にあるとき】【ゴールキーパーが広げた手のひらでボールを持っているとき】【ボールを地面にバウンドさせる、または空中に軽く投げたとき】に【6秒を超えてボールを手または腕でコントロールした】ということで、【ゴールキーパーの反則】をとられた。そのファウルをとられた秋元が、ボールをアルビレックス新潟選手に渡すとFC東京が壁を作る前にリスタートが行われ、成岡が先制点を奪った。FC東京選手たちは“リスタートは認められるのか”と抗議するが、得点は認められた。Laws of the gameではどうなっているのだろうか?

競技規則の【笛の使い方】にある【次の場合には、笛を吹くことが必要である】の項目に、“ペナルティーエリアでの間接フリーキックは笛で再開しなければいけない”とは記されていない。【不必要な笛を多く吹きすぎると、本当に必要な場合に効果が薄れることになる。笛を吹くかどうかの判断は主審に任されているが、プレーの開始のために笛を吹く必要がある場合、主審は、笛のシグナルまではプレー再開とならないと競技者にはっきり伝える】。

アルビレックス新潟のクイックリスタートの前に主審は【規定の距離を下げた】り、【イエローカードやレッドカードの掲示】をしておらず、笛で再開するというジェスチャーもなかった。つまり、【笛を吹く必要はない】。アルビレックス新潟のクイックリスタートが認められる条件はそろっていた。リスタートに問題はなく、むしろ競技規則に対する認識不足が招いた失点といえる。

もちろん、適用の議論はある。前半のムリキが倒れたシーンなども含め、後ほど審判批評したい。

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