石井紘人のFootball Referee Journal

【無料記事/コラム:どこよりも早いモフセン・トーキー審判批評採点】W杯アジア予選日本×タイ:中東の笛?なぜ森重に警告が出たのか?

先ほど終了したFIFAワールドカップ2018ロシア大会アジア最終予選第二戦の日本代表×タイ戦は、日本が2-0で無事に勝利を収めた。初戦となったUAE戦では、“幻のゴール”という誤審や、日本からすると不利に感じるジャッジがあったため(参考記事:“買収”“中東の笛”本当に不可解な判定の連発だったのか?)、試合後は審判員の大バッシングが起きた。もちろん、“幻のゴール”があったため、仕方のない部分もある。そんな世論に加え、日本代表のハリルホジッチ監督が「審判員の情報が必要」と語ったことで、この試合の放送を務めたテレビ朝日のアナウンサーは、主審のモフセン・トーキー氏について「モーセン・トーキー主審は厳格で、PKを多くとる主審です」と試合前にアナウンスするという日本サッカーの中継では稀なスタートとなった。

そのトーキー主審だが、大枠は妥当なジャッジで、いつもより基準も寛容だった。そんな中で論点となるのは、28分に掲出された森重真人への警告だ。

森重はインプレー中にボールの空気圧をアピールし、トーキー主審に試合を止めるように要求。【Laws of the game2条:ボール】【欠陥が生じたボールの交換】には、【試合中、ボールは主審の承認を得ずに交換できない】とあるため、トーキー主審はボールを強くおすのを二回繰り返し、さらにバウンドも確認する。しかし、ボールに問題がなかったため、森重に警告を与えた。【主審を騙そうとする】でのシミュレーションか。公式記録が出るのを待ちたい。

それにより採点も変わるが、大枠で見る限り3は与えられそうだ。

 

~採点基準~

5:彼なしに試合はありえなかった

4:普通に試合を終わらせた

3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった

2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった

1:ミスから試合に影響を与えてしまった

0:試合を壊してしまった

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