石井紘人のFootball Referee Journal

【無料/西村雄一審判批評】サガン鳥栖戦:なぜ柏レイソルのハンドリングに柏へのアドバンテージが?  

2016J1セカンドステージ第15節の柏レイソル×サガン鳥栖戦について、読者からコメントを頂いた。66分の田中順也のゴールが生まれる前のハンドリングをどう思いますか?と。

 

ハンドリングに関しては、参考記事(【審判批評ルール解説vol.15ハンドリングとは?)を御覧頂けばお分かりになると思うが、簡単にいうと【ボールが手に当たる=ハンドリング】にはならない。

ただ、66分のシーンで気になったのは、西村雄一主審がアドバンテージと思われるシグナルを出していたことだ(西村主審なら、ハンドリングを適用しない場合、両手を横に広げるジェスチャーを示しそう)。この場面でアドバンテージが適用されるとすると、サガン鳥栖にファウル行為があったということ。ただ、アドバンテージの数秒前を見る限り、ファウル行為に見えるプレーはサガン鳥栖にはなく、柏レイソル選手の手にボールが当たったシーンしか適用できそうなシーンがない。となると・・・。

西村主審のポジショニングを見ると、サガン鳥栖選手→サガン鳥栖選手→柏レイソル選手→ボールと串刺しになっており、サガン鳥栖選手も腕を広げていたため、ボールがサガン鳥栖選手の手に当たったように見えたのではないか。そのボールを柏レイソル選手が拾ったため、アドバンテージを適用した。と考えると、推測ではあるが辻褄があう。私はミスだとは思うが、決して「八百長」や「買収」などではないとも付け加えておきたい。

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