石井紘人のFootball Referee Journal

【無料/審判紹介コラムvol.10】天皇杯決勝鹿島アントラーズ×川崎フロンターレ松尾一主審とは?副審に八木あかね、越智新次。追加副審は山本雄大、廣瀬格。第四の審判が中野卓

本日14時に市立吹田サッカースタジアムでキックオフとなる第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝、鹿島アントラーズ×川崎フロンターレ戦。2016年シーズン最後のビッグマッチを割り当てられたのはプロフェッショナルレフェリーの松尾一(参考記事:過去の松尾一審判批評)。副審や追加副審を見ても日本サッカー協会審判委員会の新たな姿勢がうかがえる。

そんな松尾主審のレフェリースタイルはというと、選手たちにルールへの意識を持たせるため、立ち上がりには例えばスローインの位置も細かく指示する。懲戒罰も迷わない。さらに、選手がエキサイトしないように、止める時は徹底的に試合を止めてマネジメントを行う。コミュニケーションを多用し、コントロールするタイプである。その一方で、タフにもプレーさせる。

「僕は元々、幼稚園で働いていたんです。その時に気を付けていたのが、何に関心を持っているのか?ということです。サッカーでいえば、選手がファウルを受けますよね。それで、選手が怒ったとします。その怒りの矛先はどこなのか?チーム状況なのか。相手選手のファウルなのか。それとも、審判員なのか。それがサーモグラフィーみたいに見えるんですよね。そこは強みなのかなと思います。」(参考記事:【コラム】松尾一

とはいえ、FBRJでは厳しい採点の試合もある。今日の試合もタイトルがかかっているだけに、試合後、判定が物議を醸すはず。だからこそ、ジャッジについて何かを発信するときは、『サッカー競技規則』(参考記事:Laws of the gameとは?)に目を通してみては(参考記事:プレミアリーグRay氏「監督には、審判批判の前にリプレイを見て欲しい」)。

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