石井紘人のFootball Referee Journal

【審判紹介コラムvol.13】W杯アジア予選日本×タイ戦レフェリーは今までよりレベルが?

*3/28追記:主審は記事のコ・ヒョンジン氏ではなく、キム・ドンジン氏でした。大変失礼しました。訂正致します。

 

本日1935分、埼玉スタジアムにてキックオフとなるFIFAワールドカップ2018ロシア大会アジア最終予選グループB日本代表×タイ代表戦。サウジアラビア戦、UAE戦と見事な試合をみせたこともあり、久しぶりに楽勝ムードが漂っている感もあるが、タイがしっかりとブロックを作れれば、日本が苦戦する可能性は十分にある。また、レフェリーの基準も戦術同様に頭に入れておかなければいけない。

ということで、この試合を割り当てられた韓国のコ・ヒョンジン主審とは?

主審を務めるコ・ヒョンジンだが、週刊審判批評内でも情報が少ない。アジア大会にノミネートされていること。かつ日本代表戦を割り当てられた(参考記事:アジア大会クウェート×日本)ことを考えると、AFCから期待をされているのは想像がつく。その一方で、ビッグマッチでの経験はまだまだ少ない。今回の割り当ても、将来へのステップの一つといった意味合いもあるはず。

基準としては、Jリーグの若手レフェリーのように、しっかりとファウルを見極める。注意などのマネジメントで抜ける部分があるかもしれないが、そこはレフェリーとしての経験が必要な側面もあるので、日本の選手たちは苛々せずに審判団とコミュニケーションをとることが必要になる。苛立ちから、フィフティな判定に不満を持ち始めると、悪循環になりかねない。

日本のメディアは“中東の笛”と揶揄し続けるが、日本代表戦ではアジアトップのレフェリーたちが割り当てられている。先日のUAE戦ではイルマトフ(参考記事:UAE×日本代表戦審判批評)主審、オーストラリア戦ではW杯にも出場したシュクララ(参考記事:オーストラリア×日本戦審判批評)主審が割り当てられている。今までの割り当てを見ても、彼らほどのレフェリングをこの試合で求めるのは難しいかもしれない。選手同様に、レフェリーも経験が必要だから。

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