「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第1節 福岡-大分】開幕黒星。「サポーターのみなさんには、本当に申し訳ない」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第1節
日時:2017年2月26日(日)13:03キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/15,042人
結果:アビスパ福岡 1-2 大分トリニータ
得点:[大分]松本(26分)、[福岡]駒野(45分+3)、[大分]鈴木(90分+3)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は開幕戦ということで、非常にたくさんの観客のみなさんに集まっていただいた中、何とか開幕ダッシュをということで臨みましたが、最後にセットプレーから失点をしてしまって、黒星スタートになってしまい、サポーターのみなさんには、本当に申し訳ないと思っています。試合の方ですが、J3で昨年戦われた大分さんは力のあるチームなので、しっかりとリスペクトして臨もう、特に前の3人の、1トップ、2シャドーのコンビネーションというのは非常によく、脅威になるだろうと話していましたし、その部分をどのように抑えるのかということに併せて、ワイドの選手を意識しつつということで、試合には入りました。ある程度、想定した流れにはなったと思います。少し、縦パスを入れられた中で崩されるシーンが何度かあったので、そこは修正しなければいけない点でした。ただ、我々のゲームの入りも非常に良かったですし、チャンスも多く作れていたので、本当に、どちらに転ぶかわからない試合でしたが、大分さんの最後まで戦う姿勢、走る、コンタクトのところの気持ち等は、本当に素晴らしいと感じましたし、我々との、そういうところのちょっとした差が、最後の違いにつながらなかったのか、我々の立場からすると、そういうところが勝利の女神が大分さんに微笑んだ理由ではなかったのか、と思っています。開幕戦黒星スタートになりましたが、連敗しないように、次の試合に向けてしっかりと準備をして、また、このホームに帰ってきて、サポーターのみなさんに勝利のゲームをプレゼントできるように準備したいと思います」

Q:監督がおっしゃったように、前半は非常にいい入り方だったと思いますが、逆に後半は大分に押し込まれる展開になってしまいました。どの辺に問題があったのでしょうか?
「前半は、ある程度前から行きつつも、縦パスを効果的に入れられたので、全体をコンパクトにして、あまり前から行き過ぎないようにという話をしていたのですが、どうしても中盤のところで喰いついてしまい、そして縦パスからワイドを使われるという展開が続いてしまったと考えています。それでも、ある程度、サイドを使われるのは割り切ってやっていこう、そこは中で跳ね返していこうというところでは、粘り強く守備はやってくれたかなと思っています。サイドからのクロスで、何度かチャンスは作られてしまいましたが、そこは想定内でしたし、試合の中では必ずピンチがあるので、そこは全員で防いでいこうというところでは大きな問題はありませんでした。けれども、もう少し、相手の縦パスに対応するというところで、最初の制限のところも含めて、もう少し、精度を上げていかないといけないと思います」

Q:途中、城後選手をボランチで起用しましたけれど、どのような意図があったのでしょうか?
「城後選手はベンチスタートになりましたけれど、ゲームの中で途中からというプランはありましたし、1-1の拮抗した状況の中で、中盤の攻撃のところの厚みをつけるという意味で、彼の展開力、ゴール前に絡むという力、もちろん、セットプレーの脅威にもなりますから、攻撃的なところの、後半の流れを変えたいということで、城後と邦本の2人を投入しました」

Q:残念な結果にはなりましたが、攻守に渡って、チームとしてやろうとしていることを表現できたシーンも多かったと思います。その辺りは、どのように捉えていらっしゃいますか?
「チャンスも多く作っていたと思いますし、ゴールに迫るシーンも数多くありました。ウェリントンのストロングを生かしつつ、それだけではなく、攻撃のバリエーションというものも、ある程度、出せていた時間帯も非常に多かったのかなと思っています。そういう部分は、引き続き、継続していきたいと思っています。ただ、そういう流れの中で、何とかゴールを奪えるシーンを作っていかないといけないのかなと思います。最後のところの質は、もっと、もっと上げていかないと、J2の中でも、ゴールというものは取らせてくれません。また、今日の得点は、お互いにセットプレーだったということで、もちろん、セットプレーのところの精度も、より上げていきたいと思っています」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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