「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第9節 水戸-福岡】「勝点3を取りたかったが、追いついての勝点1を前向きに捉えたい」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第9節
日時:2017年4月22日(土)13:03キックオフ
会場:ケーズデンキスタジアム水戸/3,023人
結果:水戸ホーリーホック 1-1 アビスパ福岡
得点:[水戸]林(11分)、[福岡]ウェリントン(59分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日も福岡から多くのサポーターが駆けつけてくれて、パワーを送ってくれて、とても感謝しています。勝点3を取れなかったことは残念ですけれども、追いついての勝点1というのを前向きに捉えたいと思います。水戸さんは本当にアグレッシブで、特に前半は前からプレッシャーをかけてこられ、我々がなかなか前にボールを運べなかった中で、少し受けてしまった印象があります。GKにアクシデントもあった中で、後半は、なんとかメンバーも代えながら、交代枠を3枚しっかりと使って、我々のゲームができたのではないかと思っています。追いついての1-1の引き分け、アウェイ2連戦での勝点4というのを前向きに捉えたいと思っています。戻って次はホームでヴェルディ戦があるので、また、いい準備をしたいと思います」

Q:自動昇格を狙っていること、上位との勝点差、あるいは第1クールの成績等々を考えると、今日は2連勝したかった試合だったと思います。結果はやむを得ないにしろ、立ち上がりを見ると、2連勝するためにやってきたという感じがチームから感じられなかったというか、最初から受けていたというか、そういう印象があります。監督は、どのように見ていらっしゃいますか?
「選手はゲームの入りというところを意識はしていたのですが、それ以上に、水戸さんの気迫、プレッシャーというところを受けてしまって、どうしても自分からプレーするというよりも人任せになってしまって、悪い時の我々のゲームの入り方になってしまったかなと思っています。もう少しシンプルに前線にボールを入れていった方が、水戸さんに対して圧力がかかったのかなと思いますが、綺麗につなごうとしたり、ピンチを凌いでいる中で決められてしまったというところは、少し、我々が引いてしまったところなのかなと思います。精神的なものが大きいと思っています。ただ、こういうゲームもありますし、42試合の中での1試合ですし、前半を0-1で終えて、後半に巻き返せるというのは我々に力がある証拠ですし、それを前向きにとらえたいと思います」

Q:後半最初の交代の意図と、GWは上位との対戦が続きますが、それに向けての課題や修正点があれば教えてください。
「GKのアクシデントがあり1枚を使っていましたけれど、1点のビハインドということで、冨安を1枚下げて、ボランチのところにゲームを作れる山瀬を入れて、前の推進力という点では山瀬よりもあるジウシ―ニョを右に入れましたが、少し、前に圧力をかけたいというところと、サイド攻撃の質を高めたいという狙いがありました。得点は、狙い通りにサイドからのクロスからでしたし、今週、それを練習してきた中でのゴールでしたので、そこは評価できると思います。ディフェンスラインからのビルドアップのところも、後半は相手が体力的に落ちたこともあり、狙い通りの形と言いますか、いい運びができるシーンができたと思います。

課題はゲームの入り方というのはもちろんですが、次からは上位チームとの対戦が続くので、メンバーのところもけが人が戻ってきましたから、来週からチーム内の競争をしっかりしながら高めていきたいと思います。毎試合、毎試合、当面の試合に向けてしっかり準備をしていくだけなので、連戦ですけれども、体力的なこと、コンディション的なことを考慮して、その時のベストメンバーで戦っていきたいと思います」

Q:前半、ラインが下がったのは、水戸のプレッシャーが強かったからというのが理由ですか?
「こちらの感覚ですけれども、前田選手のスピードに背後を一発で取られるのが怖くなって、少し我々が引いてしまったというか、どうしても受けてしまって、強気のディフェンスができなかったのかなというふうには思っています」

Q:後半に入ってから、ミドルパスを送ってFWでキープという形が増えましたが、あれは狙いだったのでしょうか?
「そうですね。前半からも、そういう形ができれば良かったのですが、なかなか狙いを持って前へ運ぶことができなかったというのがありますが、後半は少しずつ水戸さんのプレスが空いて来て、かからなくなってきたので、余裕をもって狙い通りのプレーができるようになりました。前線のスペースへのランニングというのは意図的にやってくれたところもあるので、そういう意味では、かなりいい形の長いボールというのが増えたと思います」

Q:4-4-2のシステムで完全にマッチアップする形でしたが、どちらのサイトから攻めるという意図はあったのでしょうか?
「多分、両サイドにスペースが生まれるだろうということで、ウェリントンとのコンビの中で、ウェリを走らせるよりも、ウィリアン・ポッピがスペースに流れるということを意識させて、ポッピをサイドに走らせるようにはしていました。また、ジウシ―ニョが入ったので、サイドで起点を作ってくれたので、どちらかと言えば右サイドが中心になりました」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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