「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第14節 湘南-福岡】「前半終了間際のゴールにつなげたのが、今日一番のポイント」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第14節
日時:2017年5月17日(水)19:03キックオフ
会場:;Shonan BMW スタジアム平塚/8,598人
結果:湘南ベルマーレ 0-3 アビスパ福岡
得点:[福岡]ジウシ―ニョ(45分+4)、三門(58分)、城後(87分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日は首位の湘南さんとの対戦ということで、連勝で来ている中、非常に厳しい試合になると思っていましたし、昨年はJ1で対戦して、何とか2勝させてもらったんですけれども、今日も同じような気持ちで、首位相手にチャレンジしようという形で試合に臨みました。前半は観ていただいた通り、湘南さんに圧倒された試合ですし、その中で点を取られていれば、逆のゲームになっていたかなと思います。ただ、本当に選手たちが体を張って、集中力を保って無失点に抑え、前半の終了間際のセットプレーからのゴールにつなげたというのが、今日のゲームの一番のポイントかなと思います。セットプレーは、いつも練習してきた中での狙い通りの形でした。後半、追加点を取ることができましたし、2点差以上で勝ったことが今シーズンはなかったので、それができたのは、チームが力を付けたのかなと感じました。ただ、この勝ちに満足せず、次はまた中3日でアウェイの金沢戦が控えていますので、それに向けて、このいい流れを止めないように、しっかりと準備していきたいと思います」

Q:ここまで苦しい想いをしてきた城後選手に今季初ゴールが生まれました。チームにとってどのような影響があると思われますか?
「今日は途中投入でしたが、今日のゲームのポジションはずっとやっていましたし、勝っている流れの中で、しっかりと守備のところの規律と仕事を理解しつつ、得点機にはゴール前に入っていくという仕事をやってくれたかなと思っています。彼も、かなりゲームへの欲求も高かったと思いますし、その中で、今日ゴールを挙げてくれたのはチームにとっても大きいと思います」

Q:前半は圧倒されたとはいえ、チームが落ち着きをなくさなかったように思います。ここへきて、状況に拘わらず慌てずに試合を続けられるようになってきたように思いますが、監督は何か感じるところはありますか?
「我慢するところを全員がしっかりと意識して、自分たちのペースが掴めないところでも、慌てることなくゲームを進めているなという印象はあります。岩下がディフェンスラインを締めてくれているのもありますし、しっかりと粘り強く守っていればチャンスが来るという、そういう流れで2試合を勝って来たので、今日もそういう流れはあったかなと思います。後半の展開というのは、まさしくその形が結果につながったものかなと思います」

Q:苦しい展開の中で奪った先制点は駒野選手からのものでしたし、3点目も駒野選手のクロスから生まれました。いぶし銀のような活躍をしていますが、彼のチームに対する貢献度と評価について教えてください。
「駒野のプレーに関しては、みなさんもご存知の通り、経験豊富ですし、W杯にも出ている選手ですから、そのクウォリティというのは日本のトップレベルだと思いますし、今日も存分に発揮してくれたと思います。年齢的にも中3日の試合がきつい中で、今日はどうしようかなというところで起用しましたが、平均年齢で6歳くらい差がある中でのゲームにはなりましたけれども、経験と技術的なことも含めて、駒野だけではなくて、坂田、山瀬の3人のベテランが仕事をしてくれたなと思います」

Q:前半、湘南に圧倒された中で、終了間際に点を取って、後半に向かうマネジメントとして、どのような指示をされたのでしょうか?
「前半の反省として、相手のシャドーと中盤の入れ替わりで、そこへ喰いついたところで背後を突かれるシーンが、かなりありましたので、後半は、しっかりとブロックを作って、そのブロックを下げ過ぎず、上げ過ぎずという形で入ろうということでした。そこは選手たちが全うしてくれたかなと思っています。後半は危ないシーンも少なかったですし、狙い通りの守備からのカウンターというのも効いていたと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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