「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第24節 福岡-徳島】「昇格を果たすためには、もう負けられない。切り替えていきたい」/井原正巳監督

2017明治安田生命J2リーグ 第24節
日時:2017年7月23日(日)18:04キックオフ
会場:レベルファイブスタジアム/8,063人
結果:アビスパ福岡 0-1 徳島ヴォルティス
得点:[徳島]島屋(66分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日も本当に暑い中、大勢のサポーターが駆けつけてくれて、今日のホームゲームで勝てば、あるいは引き分けでも首位になるチャンスがあったのですが、残念な0-1という結果になってしまいました。この悔しさというものを次につなげていくしかないと思います。ゲームは、徳島さんは、ここ数試合チームとして非常に勢いがあり、攻撃のところの推進力、決定力があり、いろんなアイデア等も含めて、チーム力があるなという中で、前線の2人をしっかりと抑えようということで試合に入りました。少し前半は受けてしまう展開にはなりましたが、最後のところで何とか凌ぐという展開だったと思います。どうしても押し込まれた中で、我々の攻撃の部分ではいいところが少なかったのかなと思っています。後半も同じような形のゲーム展開で、今日は我慢のゲームだなというところで、防げた失点ではあると思うのですが、1点を取られてしまって、そこから点を返すのが、今日はなかなか難しかったなと思います。徳島さんは、球際の頑張り、ゴール前で体を張る、ぶつける、そういう細かなところを徹底されていたなという印象があります。我々はチャンスの数が少なかったと思いますので、次のゲームに向けて修正していきたいと思います。次はホームでの山形戦がありますが、ホームで連敗はできませんし、昇格を果たすためには、もう負けられないと思いますので、しっかりといい準備ができるように、切り替えていきたいと思います」

Q:難しいゲームにはなりましたが、想定の範囲内というか、こういうゲームになるというのは、ある程度、理解された上での試合だったと思います。そういう中で、勝敗を分けた要因は、どういうところにあったと思われますか?
「徳島さんのひたむきさであったり、最後まで球際を含めて激しく奪いに来るという姿勢というものが、最終的にセカンドボールが徳島さんに転がったのかなと思います。そこからやられてしまったと思いますし、選手11人のひたむきさというものも、今日は、我々が少し負けていたかなというのが率直な感想です。もちろん、試合は拮抗していましたし、どちらに転ぶか分からないゲームで、これまでは、そういうゲームをモノにしてきましたが、今日は、勝利の女神が徳島さんの方へ微笑んだのかなと思います」

Q:敗れたゲームなので、そうなっているのかもしれませんが、後半戦に入ってから、サイドから崩せるシーンが少なくなってきたり、ウェリからのセカンドボールを生かせなかったり、アビスパの特長を消されているようなゲームが多くなってきたような印象があります。その点について、監督は何か感じるところはありますか?
「もちろん、後半戦になって2回目の対戦ですから、相手が我々のことを研究してくるのは当然で、我々の得点の形を見てもらえれば分かるように、セットプレー、そしてクロスからのゴールというものが多くを占めていますから、そういうところのケアをしっかりとしてくるのは想定内のことです。その中でもゴールを挙げられるように、いいところを続けていきながら、ほかの選択肢も持てるようにトレーニングをしているので、そういう中で、結果を出していくしかないというふうには思っています」

Q:前日、湘南が敗れたことで首位に返り咲く可能性のある試合でしたが、それを意識させたのかどうかと、球際や運動量のところで、この夏に勝つためには、どんなことが大事だと思われているのか、2点について教えてください。
「昨日の結果を見れば誰でも分かりますし、もちろん、もう一度、首位を奪回しようという形で試合には入りました。そういう部分が球際の強さになって表れてくれるだろうと思っていました。同時に、徳島さんも上との勝点差を詰めようと強い気持ちで来られたなという印象はあります。この夏場は暑さがありますし、本当にちょっとしたことが勝敗の分かれ目になったり、マイボールをいかに効果的に相手ゴール前まで運べるかということも大事になってきますが、そういう点において、今日は特に、徳島さんが自分たちのサッカーをやっている時間が長かったのかなと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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