「football fukuoka」中倉一志

【無料記事】【監督会見 J2第36節 横浜-福岡】「交代選手がチームのために仕事をしてくれたことが試合を分けた」/井原正巳

2017明治安田生命J2リーグ 第36節
日時:2017年10月7日(土)18:03キックオフ
会場:ニッパツ三ツ沢球技場/8,017人
結果:横浜FC 1-3 アビスパ福岡
得点:[横浜]ジョン チュングン(25分)、[福岡]石津(56分)、ウェリントン(74分、80分)

◎井原正巳監督(福岡);
Q:試合を振り返って
「今日も多くのサポーターがスタジアムに駆けつけてくれて、声援を送ってくれました。後半、逆転につながったのは、多くのサポーターの応援のおかげだと思っています。
横浜FCさんは7戦負けていないチームで、イバ、レアンドロを含めて、攻撃陣は非常に爆発力もありますから、その攻撃をしっかりと抑えることから入ろうというゲームプランの中で、システムを前節と変えて臨みました。セットプレーから失点してしまいましたが、後半は、みんなで追いついて引っくり返そうという想いで残りの45分を戦いました。代わりに入った選手も頑張ってくれましたし、横浜FCさんのアクシデントと言いますか、イバ、ヨン アピンが交代になったということも、我々に少し優位にゲームが働いたのかなと思います。ただ、本当に選手が90分間、勝利のためにひたむきにやってくれた結果だと思います。前半戦の名古屋戦で、相手が退場になって逆転をしたゲームはあるんですけれども、11人同士で逆転したゲームはないと記憶しているので、そういう意味では、チームにとって非常に大きな勝利だったと思っています。残り6戦、今日のような厳しいゲームが続くと思いますが、一戦、一戦、いい準備をして、勝点3を積み上げていけるように頑張りたいと思います」

Q:チームの得点王であるウェリントンを、前節に引き続きベンチスタートさせましたが、どんな意図があったのでしょうか?
「前節も途中から入って、彼の高さ、パワーが生きたと思いますが、前半から使うことも選択肢にありましたけれども、前半は相手もフレッシュですし、そういう中で、彼のパワーが抑えられやすいという傾向もあるという判断で、途中から入った方が、ウェリの得点力とパワーを、より生かせるということもあり、今節も途中からの投入になりました。勝っていても、負けていても、途中からウェリが入ることでチームに新たなオプションが加わることになり、勝っていれば守備のところのハードワークもしてくれますし、負けていれば、高さというプラスがチームに加わりますので、そういう意味で、今日も途中からになりました」

Q:アビスパも横浜も、非常に気が入った好ゲームだったと思います。そのゲームを制した最大の理由はどこにあると考えていらっしゃいますか?
「本当にゲームは紙一重だったと思いますし、どちらに転んでもおかしくないゲームだったと思います。堅いゲームの入りをしていたと思いますし、セットプレーのゴールもお互いに生まれましたし、我々にとっては、向こうの気になる選手が試合に出られなくなったというのもプラスになったのかなとは思っています。そして、我々選手全員の昇格に対する想い、特に交代で入った選手には、最近出番が少なかった選手がいますし、ウェリも先発を外れて思うところがあったでしょうし、石津も、城後も、そういう気持ちを持って入ってくれて、しっかりとチームのために仕事をしてくれたことが、ゲームを分けたのかなと思っています」

Q:ハーフタイムにジウシ―ニョに代えてウェリントンを入れましたが、前半を見ていると、右サイドではジウシ―ニョ、駒野、そこに三門が絡んで、すごく良かったと思いますが、そこを捨てて交代したというのは、どういう狙いがあったのでしょうか?
「右サイドのパス交換というのは、そこそこできていたと思うんですが、そこから最後のアタッキングサードから先になかなか入っていけずに、駒野のクロス、あるいはジウの折り返しからのクロスとかはあったのですが、もう少し中に侵入していかないと、なかなかゴールにはつながらないだろうということがありました。松田を後半も使ったのは、松田はゴール前に入っていける選手だからで、ウェリと2人、ゴール前に入っていける選手を残しました。ただ、松田が怪我をしたために石津がすぐに入ることになったのですが、そういう意図をもって、ウェリを入れたということです」

Q:前半は、非常にがっぷり四つに組んでしまったような感じになりましたけれども、これは相手が動いたというよりも、アビスパ側が仕掛けたというようなことだったのでしょうか?
「お互いに固くゲームに入ったという印象はありますね。横浜さんも、しっかりとブロックを敷いて守備を固めた中で、前線の2人を生かしながらの攻撃というのが特長でもありますし、我々もバランスを崩して相手の前の2人に自由に仕事をされるのが脅威というのがあったので、少し中盤のところを厚くしながらゲームに入った影響もあり、そういうゲームになったのかなと思います」

【中倉一志=取材・構成・写真】
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