「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】その男、凶暴につき/MF20柴崎岳(2014.08.03)

数年前までカシマスタジアムを訪れる他クラブの担当記者や、新たに鹿島担当になった他媒体の記者に「柴崎ってなにがすごいの?」と聞かれることがたびたびあった。高校時代から注目を集め続ける異才は、ポジションがボランチということもあってその凄さをゴールという目にわかる物差しで表すことができない。試合によってはなにもしないまま90分を終えた印象を与えることも少なからずあり、その質問を受けても忸怩たる思いを抱えるしかなかった。

しかし、この4試合は違う。誰が見ても圧倒的なパフォーマンスを柴崎岳は示し続けている。その高度なプレーをトニーニョ・セレーゾが的確に表現してくれた。

「まず、彼は運動量がある。その運動能力は高いし、シュートは両足で打てるし、パスも両足で出せるし、それもなおかつ正確です。サッカーというのは難しいスポーツであり、頭で考えても一番遠い足で動作を行うわけで、それも走りながら足を使います。それは教え込めばある程度まではたどり着けますが、あとは才能の部分もあります」

(残り 661文字/全文: 1096文字)

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