「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【家族の風景】ハリルホジッチとシンクロするフットボール観/内田篤人(2015.04.01)

 なんだか内田篤人はとても楽しそうだった。もちろん、表情はいつもと変わらず同じ飄々とした様子に見えた。しかし、その言葉は軽やかに宙を舞う。普段から頭の回転が速く、質問に対してよどみなく答えを返してくる選手ではあるが、ウズベキスタン戦後の内田は、思ったことをストレートに答えているように見えた。

  「僕個人としては始めから45分というのが決まっていたので、抑える必要もなかったですし、対人だけ負けなければと思っていた。相手はでかいですけれど。チームとしては前から行くというのもあるし、向こうはカウンターをあまり意識してなかったので、もう少しおびき寄せてカウンターというのも頭を使ってできればね。守り方も攻め方も、一つの形だけじゃなくできればいいんじゃないですか」

 余計な気遣いや誰かへの配慮を気にすることなく、自分が思ったことをそのまま口にできる心地よさを味わっているかのようだった。

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