「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コラム】さらば、セレーゾ。トニーニョ・セレーゾ体制を振り返る(2015.08.06)

 夕方になれば涼しい風が吹き付けるはずの鹿嶋でも、今年の夏は猛威を振るっている。ジリジリと照りつける太陽の光はいつまでも暑く、日が沈んでもねっとりとした湿度が身体にまとわりつく。立っているだけでも体力が奪われる厳し天候のなかでも、クラブハウス練習場は活気に満ち溢れている。つい半月ほど前まで、どんよりとした空気が支配していたのがまるで嘘のようだ。監督解任というクラブ史上2度目の危機に直面した鹿島は、そこからリーグ戦2連勝、最悪の事態を脱しようとしている。

 そして、5日にはトニーニョ・セレーゾがクラブハウスを訪れ、チームに別れを告げた。残念ながらその場に居合わせることができなかったので、セレーゾに挨拶することができなかったことは心残りだ。彼がこちらのことをどこまで認識していたのかわからないが、少なくとも番記者の一人であったことは覚えていてくれていたら嬉しい。

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