「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレビュー】騒がしさを増すクラブハウス。優勝争いはいよいよ佳境に/1stステージ第16節神戸戦(2016.06.18)

 浦和に勝利したあと、鹿島アントラーズクラブハウスはにわかに騒がしさを増している。鹿島の逆転優勝の可能性が増したため、報道各社が取材に訪れているからだ。ステージ優勝とはいえ、タイトル獲得となればどの媒体も優勝特集号を組む。その原稿をつくるためには材料集めが必要だ。つまり取材に訪れる記者の数が飛躍的に増えているのである。

 普段であれば茨城新聞の藤崎記者と自分しかいないことがほとんどだ。「なんだ、またレギュラーだけか」と記者室をのぞきに来た鈴木満常務取締役強化部長や、椎本邦一スカウト部長に呆れられることもしばしば。それが5名、6名に増えるだけで雰囲気はまったく変わってくる。広報担当者は「いつもこれくらいいればいいんだけど」とこぼしていたが、やはり人が多いとにぎやかなのだ。

 いつも優勝争いが佳境になると思うのだが、この雰囲気は独特なものがある。慣れないと呑まれてしまう。呑まれれば浮足立つ。浮足立てば緊張する。緊張すると力は出せなくなる。そして、首位に立つ川崎Fには、鹿島よりも遥かに強い重圧がのしかかっている。

 

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