「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆グスタボ・コスタス監督「スルガCSに参加するだけではなく、もちろん勝ちに来ました」/スルガ銀行CS公式記者会見(2016.08.09)

■グスタボ・コスタス監督(サンタフェ)

みなさん、こんにちは。ものすごく大きな期待を持って日本にやってきました。こういう大切なスルガチャンピオンシップに、参加するだけではなく、もちろん勝ちに来ました。このタイトルは、コロンビアにはまったくないタイトルですので、このカップを獲って、サンタフェの皆さん、コロンビアの皆さんにプレゼントして喜びを与えたいと思います。チームの状態はすごく良くて、準備もばっちりしてきましたし、コンディションもいいです。いい試合ができると思いますので、ワクワクした気持ちでいます。

 

■ロビンソン・サパタ選手(サンタフェ)

先ほどの監督の話とかぶりますが、選手を代表して言えることは、ただの参加者としてではなく主役になるつもりで来ました。監督の話でも出ましたが、このタイトルはコロンビアでは獲ったことがありません。私たちはほんとうに選ばれた人間だと思っています。日本に来れてすごく嬉しく思っています。それと、日本の皆さんの受け入れ体制やおもてなしがものすごく温かくて感謝しています。

 

――日本のおもてなしについて、なにか具体的に感動したものがあればお願いします。

■ロビンソン・サパタ選手(サンタフェ)

これというのはないのですが、日本に来たときからすべてに対してびっくりしています。試合の組織的な部分だけでなく、日本の皆さんがいつも受け入れてくれて丁寧に説明してくれる。ホテルでもすごくよくしてもらっています。街を歩いていてもごみ1つ落ちていません。日本人がすごくルールを守って生活していることは、私たちコロンビア人にとってはすごく勉強になると思います。

 

 

――鹿島アントラーズのサッカーに対する印象と警戒すべき点を教えてください。

■グスタボ・コスタス監督(サンタフェ)

鹿島アントラーズというチームは、ピッチのなかでは前に出てくるチームだという印象があります。すごくスピーディで攻撃的なチームだと思います。攻撃も大人数が参加して攻めてきます。注意すべき点で言うと、南米でやっているサッカーと日本でやっているサッカーのスピード感が違いますので、南米ではゆっくりやっていますが、こちらではその余裕はないと思います。日本では早い展開になると思いますので。そこが注意するところだと思います。

 

■ロビンソン・サパタ選手(サンタフェ)

監督が言ったとおり、すごく速いパスまわしがあると思います。またタッチ数も少ないので、こちらがボールを奪うことができればいいのですが、そこで奪わないといけないと思います。そして、自分の記憶が正しいかわかりませんが、このスルガ銀行チャンピオンシップに鹿島アントラーズが過去3回出場し3回とも勝っています(正確には2回)。ディフェンスからオフェンスにうまく運ぶので、そこに注意しなければいけないと思います。

 

 

――サンタフェに復帰してチームを率いていると思いますが、以前に比べて現在のチームはここが強みだ、という部分があれば教えてください。

■グスタボ・コスタス監督(サンタフェ)

おっしゃる通りチームを率いるのは2回目です。自分を使ってくれた社長さんに感謝申し上げたいと思います(笑)。チームの強いところは、選手たちの決断力とか、そういったチームワークの部分になると思います。攻撃的にもいいところがあるのですが、どのチームにも苦手なところや欠点があるなかで、ピッチのなかで得意な部分を生かせなければ守るしかありません。自分が一番思うのは、先ほど参加したのではなく優勝しに来ました、と言ったのは何故かというと、チーム全員が力を合わせて、すごくチームワークがばっちりだからです。それがサンタフェの見所だと思います。

 

 

――オリンピックでコロンビアと日本が対戦しました。日本には鹿島の選手がおり、コロンビアにはサンタフェの選手がいました。今回の試合の前哨戦のような形でしたが、その決着を付ける思いがあったりしますでしょうか?

■グスタボ・コスタス監督(サンタフェ)

その試合は見ました。日本チームにはいい意味で驚きました。ただ、日本チームはミスを犯し、それが高くついてしましました。ツータッチで単純ながらもシンプルなサッカーをして、すごくよかったと思います。ナイジェリア戦でもそうだったと思います。コロンビアのチームについていえば、90分で勝ってはいけない試合だったという印象でした。ただ、サッカーはそんなものです。これ以上はコメントしないでおこうと思います。

 

■ロビンソン・サパタ選手(サンタフェ)

自分も試合を当然見ました。印象は監督が言うとおりです。ナイジェリア戦でもそうでした。コロンビア戦は2-2で終わりましたが、日本が勝ってもおかしくなかったと思います。あの試合で日本のサッカーの質を見せることができたと思います。ですので、もうちょっといい結果が出てもよかったという気持ちです。

 

 

――南米からいらして日本との時差があると思います。そのあたりは解消されているのか。また気候の違いもあるので、サッカーに違いが出てくるのか教えてください。

■グスタボ・コスタス監督(サンタフェ)

時差は確かにあるのですが、日本に来るということがわかっていた段階で時差があることは言い訳にならないと思います。いまの状態としては、全員選手は良いコンディションでいますし、みんなモチベーションは高く、なにも問題はないと思います。あと、ボゴタ州は日本よりずっと寒いので慣れていませんが、プロスポーツ選手をやっている以上、いろんな環境にどれだけ早く対応できるか、それが勝負だと思います。ですから、暑いとか、時差があるとか、そういう言い訳はしたくないです。あと、試合になるとやっぱり、南米スタイルと日本スタイルのスピードの違いとか、まったく違うスタイルの対決になると思います。ポイントは、どれだけ自分たちがボールキープできるかになると思います。あとは攻めるときもディフェンスのことを忘れず、自分たちが守っているときはできるだけ早く奪ってキープすることが鍵になると思っています。

 

■ロビンソン・サパタ選手(サンタフェ)

いま選手たちは、食事の時間や寝る時間は日本時間になってますので、そんなに問題はないと思います。監督の言うとおり、なにも言い訳はできないと思います。確かに、スタイルの違いがあるので、ボールキープして、自分たちがボールキープしてるときは鹿島のスピードに負けないような攻撃の仕方をしないといけないと思います。

 

 

 

 

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