「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井正忠監督「選手がやってはいけない行為だと思います」/2ndステージ第9節湘南戦(2016.08.19)

■石井正忠監督(鹿島)

今日は14千人くらいの多くの方がアントラーズを応援するために見に来てくれて、その人たちのためにも勝利を届けようとミーティングをしました。あとは、クラブに携わる関係者の方々のためにホームゲームでの連敗というのはどうにか止めたいと思っていたので、いい結果が残せてよかったと思います。

試合の内容で言うと、ほんとうに湘南さんはタフにアグレッシブに戦ってきます。ここ数試合を見ても、非常に内容の良いサッカーをしていたので、高さの部分であったり、そこから前への推進力、人を多くかけて攻撃する部分というのは非常に脅威を感じていたので、そこをしっかり対応できれば自分たちのペースになるのではないかと思って試合を進めてきました。

前半は右サイドの攻撃が多くなりましたけども、後半から左サイドからも幅広く攻撃したいということでメンバー交代をしたり、そういうなかで相手を揺さぶる形は後半さらにできたんじゃないかと思います。

連敗しているというときにカウンターで失点することが非常に多かったので、攻撃時のリスクマネジメントをしっかりやろうということで、それがしっかりうまくできて連勝に繋がったと思いますし、そこはさらに整えていきたいと思いますし、相手陣内に入ったときのゴール方向に向かうスピード感や入るタイミングをさらに高めていって、この勝利をまた続けていきたいと思っています。

 

――交代のときに金崎選手が監督の手を振り払うような行為がありました。ああいう行為を監督はどのように捉えてますでしょうか?

監督の立場としてはやってはいけない、選手がやってはいけない行為だと思います。今後、これからですけども、彼が冷静になったときにしっかり話したいと思います。

 

――ハーフタイムでどんな指示を出したのでしょうか?またホームでの勝利について改めてメッセージをお願いします。

ハーフタイムに言ったことは、前半、守備の面でも攻撃の面でも、非常に良い形ができている、それを継続していこうということをもう1回再確認した形です。守備の部分で言えば、ジネイ選手の高さから、そのこぼれ球を拾って攻撃の形というのがメインになっていたと思うんですけど、その辺もしっかり対応できていましたし、攻撃の面でもサイドを崩す形。特に右サイドからの攻撃が非常に多かった、と。そこはさらに右サイドから崩す形もつくっていこうという話しもしました。後半もそういう形ができたと思うんですけど、さらにもっと幅広く攻撃する意味で左サイドも崩したいということでちょっとメンバーも入れ替えて戦っていきました。

あと、ホームゲームで連敗していましたけど、ほんとうにホームタウンの方々、あとホームゲームに来てくださっていたアントラーズのファンのみなさまに、勝利して笑顔を届けたいと思って、選手たちはどんな試合でも一生懸命90分間、戦ってくれていたと思います。そこを勝利に結びつけられなかったことは残念だったという気持ちは、選手スタッフはもちろん、私自身も思っていたので、連敗を止められたということ、福岡戦に続いて連勝できたということでチームも上向きになっていくんじゃないかと思います。これからもホームタウンの方々も含め、アントラーズのファンの方々にスタジアムに来て選手を後押ししてもらいたいと思います。

 

――連敗していた頃と比べると個人でこねまわすより、少ないタッチで前に進むことができていると思います。その辺は意識してやらせているのでしょうか?

それは選手の構成にもよると思います。前に早い、自分で運べるカイオなんかがいる時はチームの特長となってそういう形が多かったかもしれませんが、いまはしっかりボールを受けられてまわりの選手をうまく使える選手が多いので、そこの部分でそういう形が多くなってきているんじゃないかと思います。あとは、今日なんかで言うと、湘南さんが前からプレッシャーをかけてくるなか、やっぱり早いテンポで相手陣内に入るということが攻撃のポイントだったと思っているので、そういう点でもシンプルに味方を使って相手陣内にボールを運ぶ形が最近はできてるんじゃないかと思います。

 

――鈴木優磨選手の評価をお願いします。

優磨はほんとうにミドルサードでは味方をシンプルに使い、ゴール前での迫力が非常にある選手です。ヘディングも強いですし、ああいうところの強さや判断の良さがあるので、そこが今日は十分に出たんじゃないかと思います。ああいう最後の最後の時間帯で、相手に寄せられるなか、しっかり前を向いて、相手の前に入っていける力強さもあります。そういったところを今後もやっていって欲しいと思います。彼の特長が出た良いシーンだと思います。

 

 

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