「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井正忠監督「90分間、しっかり戦ってくれた選手たちを誇りに思います」/CS決勝2nd浦和戦(2016.12.03)

■石井正忠監督

最初から厳しい戦いになると理解していました。まず失点してしまいましたけれど、失点しても自分たちのやるべきことが変わらないのは分かっていました。そこに対応して追いつけたことが良かったと思います。これだけ浦和レッズのファンが多く、鹿島のサポーターが数少ない中、そのサポーターの後押しがあって選手たちが90分間戦ってくれました。タイトルを獲ることを義務づけられて始まったシーズンですけれど、それが実現できて本当に嬉しいです。あとは90分間、しっかり戦ってくれた選手たちを誇りに思います。

 

――伝統の勝負強さを見せた。逆境に強い秘訣は?

これは現場のスタッフ、選手だけではなく、クラブ全体の持つタイトルに向けての執着心だと思います。

 

――レッズは、1点取って逆にリズム崩れたのでは?

私自身は同点に追い付いたことによってレッズさんのほうが逆にプレッシャー懸かって、後半に入ってからは前半と違って勢いがなくなってしまった。あとはレッズさんの左サイドですかね、少しバテてきているように見えたので、そこを徹底的に突くような形に変えました。

 

――2得点を決めたことで金崎選手を許せるのでは?(例の一件を問う質問だったと思われる)

(石井さんは質問がよく聞こえていなかったのか、わざとなのか次のように回答した)

足の状態も余り良くないなかで点も取ったので100%に戻っているとは言えないですけれど、チャンピオンシップに向けて上がってきたと思います。

 

――クラブW杯に向けては?

対戦する相手についてしっかり分析し、先のことは余り考えずに戦いたいと思います。

 

――今シーズンは金崎選手といろいろあったことについては?

特別な思いはないです。29人いる選手の中の一人だと思っています。チャンスメークもできますし、ゴールも上手いので、攻撃陣の中で中心になると思います。

 

――鈴木優磨選手の起用については?

出したところはもう1点奪いに行かなければ勝てない状況だったので、点を取るために出しました。得点に結びつく活躍をしてくれたと思います。交代は、守備のところで対応が遅れていた部分があった。体力的な部分ではなく、PKのときに痛めた部分もあって、パフォーマンスが少し落ちていたので交代しました。

 

――久々のタイトルでクラブにもいい影響あるのでは?

長い時間、Jリーグのタイトルを獲ることができず、今年はリーグのタイトルを獲ることが義務づけられていて、それに対してリーグタイトルを取れたことは価値のあることですし、これがまたチームが常に勝ち続けるポイントになってくれればいいんじゃないかと思います。また今回、クラブに新たなタイトルを積み重ねることができて、クラブ全体がタイトルに向けてやって来たことが報われたと思います。このタイトルはクラブにとっても大きな意味を持つんじゃないかと思います。

 

――クラブ史上初めて日本人監督としてタイトルを獲られたお気持ちは?あとCWCについては?

うちのクラブはずっとブラジル人の監督が務めてきましたけれど、初めて日本人監督がタイトルを獲れたことは大きな意味がありますし、日本人指導者にとってもプラスのことが働いてくると思います。クラブW杯は時間のない中で自分たちの戦い方プラス対応の仕方を考えていきたいと思います。

 

――小笠原選手の出来は?高倉さんとはS級の同期だったともいますが?

満男に関してですけれど、非常にチームの貢献度相当なものがありますし、交代の意図としては運動量の部分。あそこのポジションの守備の部分で落ちてきてしまっていると感じたので交代しました。しかしそれまでのプレー、満男がいるのといないのではチームのパフォーマンスが大きく変わってくると今シーズン通じて思います。

 

――前半、柴崎と遠藤の位置を変えたが?

あれは特に意図はなくて、流れの中で変わったのではないかと思います。

 

 

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