「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井監督、柴崎岳選手(試合前日会見)/CWCオークランドシティ戦(2016.12.07)

――チャンピオンシップ決勝で浦和レッズと激しい試合を2試合戦いました。何人かの選手に休みを与え入れ替えることもあるのでしょうか?

■石井正忠監督

いまの段階で考えているのは、いつもどおりのメンバーで戦いたいと思います。選手のコンディションを見ながら明日は見極めたいと思っています。

 

 

――監督、この大会の目標は?柴崎選手、世界と渡り合うために鹿島のどの強みを出していこうと考えていますか?

■石井正忠監督

うちのクラブはこのクラブワールドカップに初出場になりますけど、まずはこの大会に出場できて本当に光栄に思います。こういう大きな大会に出場することは、クラブにとっても価値あることだと思いますので、私たちのチームは勝ち進めば最大で4試合できるので、それに向かってしっかり戦っていきたいと思うのと、やはり最終目標はその4試合を勝って大会を終わりたいなと思っています。

 

■柴崎岳選手

鹿島アントラーズというチームは、つねにクラブ全体、チーム全体で結束して、チームとして戦ってきた強みがあります。それはチャンピオンシップ決勝を見ればわかると思います。選手が変わってもクラブとしての本質がぶれないため、いままでもそういう歴史を築いてきました。そういった強みを今大会でもお見せできればと思います。選手が変わればやるサッカーも変わりますけど、それは石井監督が1年間積み上げてきたもの。それを試合でベストを尽くすことができればと思います。

 

 

――先日のプレスカンファレンスでレアルとやりたいと仰っていましたが、明日のオークランド戦に集中するのは難しくないですか?

■石井正忠監督

この前の会見では、選手ではないので誰と対戦したいとは申し上げてないです。決勝にどのチームが勝ちあがってくるかわからないので、その決勝に向けてしっかり準備をしたいと申し上げただけで、私自身浮かれている状況ではないではないですし、選手自身もそれはしっかり感じています。第1戦は重要な試合となるので、そこに向けてしっかり準備してきたつもりですし、今日の練習でも最後の調整をしっかりしていきたいと思います。

 

――監督、オークランドの特長と勝つためにやらなければいけないことは?柴崎選手は、こういった大会でのご自身の役割は?

■石井正忠監督

対戦相手のオークランドシティの試合を何試合か見させてもらいました。攻撃の面ではしっかり最後尾から繋いでくる。あと、サイドのコンビネーションから崩してくる形が多いチームだなという印象は持っています。あと、守備のところでもしっかり組織をつくって連動しながら、守備をしてくる形だなと思っています。それに対してうちがどう戦うかということですが、いままで私が就任してからは1年半ですけど、そこでやってきたものをこういう大きな舞台でも発揮できれば勝ちに近づくと思う。自分たちのサッカーを貫いてやっていけたらいいなと思います。

 

■柴崎岳選手

チームのなかでの自分の役割は、いつもどおり変わることはありません。

 

 

――監督にお聞きします、CSから間がない。コンディションづくりや、特にメンタルの面で気を遣ったところは?柴崎選手は、一発勝負の戦いで序盤の入り方で気を付けることは?

■石井正忠監督

この大会に向けてうちは初出場になりますので、どういう戦いにしていけばいいかは初体験になります。日本代表として広島の森保監督に連絡を取って、どういう戦いをしたのか、どういうコンディションのつくり方をしたのか、というアドバイスはいただきました。そういうアドバイスをいただいたなか、特別なにかこの短期間でやるべきことというのは少なかったと思うので、リーグ戦が終わって日本の代表として権利を勝ち取るために行ったチャンピオンシップからの選手の気持ちの切り替えであったり、集中力の高ぶりだったり、もう一度このクラブワールドカップに対してやらなければならない。それに対しては、私が特別になにかするよりも、選手自身が感じるところの方が多いと思うので、そこはかなりの集中力は選手が保ってくれていると思います。あとは、今日、明日でどういう言葉をかけたらさらにこの大会への集中力を高められるかを考えて行きたいと思います。

 

■柴崎岳選手

分析しているとはいえいつもとは違うチームとやるわけなので、試合の序盤はより集中した状態で入らなければならない。相手をリスペクトし過すぎず自分たちのアグレッシブなサッカーを序盤から展開することが大事だと思います。

 

 

――短期間での準備となるが、どうアプローチしていく?

■石井正忠監督

僕自身はそんなに変わらないと思います。この短期間のなかで相手を分析するといっても細かく分析することはできません。まずは、自分たちが良いコンディションで、良い戦いをすることを考えなければならないので、そこにフォーカスしてこの大会期間中は戦えたらと思います。

 

■柴崎岳選手

質問の通り、勝ったことで得られた大会ですけど、僕自身勝った当日から次の日くらいまでちょっとフワフワした気持ちを持っていました。これではいけない、と。3日後に試合が控えているし、しっかりとした状態で臨まなければいけないということで、心の切り替え、頭の切り替えをしっかりとしましたし、チーム全体として、いつもより集中した状態で一戦目に臨まないと勝利は手にできないと思います。

 

 

――優勝するためには金崎選手の活躍も大事になると思います。大会が始まる前にお話ししたことや、彼に期待することを教えてください。

■石井正忠監督

この短い期間なので選手に対して細かく話をしたということは、どの選手に対してもあまりないです。彼は攻撃陣の中心選手として、ずっと戦ってくれているので、彼には期待する部分がありますけど、彼だけが活躍して勝てるということは絶対にないと思う。試合に先発する11人もそうですけど、今回登録している23人の選手、それ以外の登録から外れてしまったアントラーズとしてのメンバーを借りて、チームとして総合力を結集して戦わないといけない大会だと思いますので、彼一人に対してなにかを期待するわけではなく、チーム全体のパフォーマンスを最大限に引き出したいと思います。

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ