「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆石井正忠監督「劣勢になる時間が多かったと思います。 後半はボールを相手陣内で動かすことをチーム全体でやってくれた」/CWCマメロディ・サンダウンズ戦(2016.12.12)

■石井正忠監督

前半は耐える場面が多く、それは何故かというと、今回アフリカ大陸のチームと試合をやるのが初めてで、どういうスピードだったり身体能力があるのか、という対応で戸惑ってしまった部分があったと思います。でも、自分たちが相手陣内でしっかりボールをまわせれば攻撃の形は出ると思っていたんですけど、そこでも途中でボールを奪われる形が多くなってしまったので、耐える時間、劣勢になる時間が多かったと思います。

後半はしっかり自分たちでボールを相手陣内で動かすことをチーム全体でやってくれたので、攻撃する形も多かったですし、相手陣内で多くプレーできました。そこで得点のチャンスを決めることができて、最後までしっかり安定した形で相手にチャンスを与えないことができたと思います。

 

――前半と後半の違いが大きくて、なにか魔法があったのでしょうか?

いま言った通り、相手陣内で慌てて自分たちからボールを失ってることが多かったので、そこをもう一度見直して、相手陣内でテンポよくまわして動かそうということをミーティングで話しました。当然、できる能力のある選手が揃っているので、それができれば、落ち着いてボールをまわせると思っていました。相手チームは守備の面ではそんなに組織的ではなかったので、そこをうまく崩せればということは考えていたんですけど、それが後半になってよくなったんじゃないかと思います。自分たちで失うことが前半は多かったと思います。

 

――次の対戦相手に対してはどう思っていますか?

僕は1試合しか見ていないので、ハッキリしたことは言えないんですけど、南米のチームと当たるときは技術はもちろんのこと、戦術、あとは試合を勝つための賢さがあるチームが多いので、試合の流れもうまく見ないといけないと思いますし、それにどう対抗するか、流れのなかでも自分たちの良さをどういう風に出せばいいかは、これから考えて行きたいと思います。

 

――前半は精神的にも受け身になってしまった形だったと思います。それを変えようとしたところはあったのでしょうか?

僕の方からなにか言葉をかけたということはないです。戦術的な部分の話をしました。チームキャプテンの満男なんかは「こういうところで変な試合はできない」と言っていたので、その辺のところも出てる選手の心には響いたんじゃないかと思います。

 

――相手のスピードは予想以上だったと思うのですが、後半はどう抑えようと思ったのでしょうか?相手がペースダウンしたというか少しぶれた部分もあったと思います。その辺はどう見ていたのでしょうか?

どちらかというと、相手がぶれてきたと言うより自分たちの守備の形がよりはっきりしたかな、という印象でいました。しっかり前から制限をかけてプレッシャーをかけて、奪いどころというか、出所でしっかりマークをする形ができたと思います。それはやっぱり前半でのああいう立ち上がりでのスピード感やプレーの間合いが慣れなかった部分があったので、後半はそこが少し慣れたというところもあるんじゃないかと思います。選手の距離感は大事にしようという話しはハーフタイムにしました。

 

 

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