「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】劣勢の中でも冷静だった選手たち。強さの源はチームにあり/CWCマメロディ・サンダウンズ戦(2016.12.12)

 チャンピオンシップでは3試合3得点でチームに7年ぶりのリーグ王者をもたらし、クラブワールドカップに入っても2試合連続得点をあげた。いまの鹿島は金崎夢生を中心にまわっていると言っても過言ではないだろう。しかし、それは間違ってもいないが、正しくもない。大会が始まるとき、石井正忠監督は次のように話していた。

「彼は攻撃陣の中心選手としてずっと戦ってくれているので、彼には期待する部分がありますけど、彼だけが活躍して勝てるということは絶対にないと思う。試合に先発する11人もそうですけど、今回登録している23人の選手、それ以外の登録から外れてしまったアントラーズとしてのメンバーを借りて、チームとして総合力を結集して戦わないといけない大会だと思います」

 厳しい日程だからこそ必要とされる“チームとしての総合力”。ある程度固定されたメンバーで戦うことができるリーグ戦とは違い、短期決戦の戦いで問われるのは普段試合に出てなかった選手たちの力だ。オークランドシティ戦に続き、マメロディ・サンダウンズ戦もそのチーム全体の力が発揮されたすばらしい勝利だった。

 

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