「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コラム】2016年シーズン総括~選手編:MF10柴崎岳~(2017.01.11)

 クラブワールドカップでの2得点は、極上の歓喜と興奮をもたらした。いくら勇気を持って立ち向かっても、ゴールがなければレアルは本気にならなかった。試合は勝てなかったが「舐めるな!」という強烈なメッセージを突き付けられたのは痛快だった。自分たちが勝つことを信じて疑わずに日本に来たレアルの面々から色を失わせ、ジダンの顔から笑顔を消すことを、鹿島がやったことは、Jの多くの選手に衝撃を与えた。

 やっぱり柴崎はとんでもない選手だったのだ。この活躍によって柴崎がチームからいなくなってしまうかもしれない。しかし、海外志向の強い柴崎が、もしそのチャンスを掴めるなら喜んで送り出したい。むしろ海外で活躍する姿が観たいのだ。もっとこういう姿が観たいのだ。

 だからこそ、複雑な思いも生じる、今季の柴崎はいったいなんだったのか、と。

 

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