「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【コラム】2016年シーズン総括~選手編:GK21曽ヶ端準~(2017.01.15)

 昨季、チャンピオンシップ準決勝から天皇杯決勝までの10試合で喫した失点は9だった。レアル・マドリードには延長で2失点だったことを考えると、すばらしい守備力だったことがうかがわれる。どんなにピンチを迎えてもなんとかなる不思議な感覚があった。

 なぜ、あれができるのか。

「それがわかればいつでも勝てるんですけどね」

 曽ヶ端準は、苦笑いしていた。

 いつの時代も、勝てるようになったときは不思議とあのゾーンにチーム全体が入っていく。3連覇の時代も、岩政大樹が体を張り、内田篤人がブロックすることで、例え曽ヶ端が届かないところにシュートが飛んでもゴールを割らせない場面は何度もあった。昨季もそうした場面が復活。曽ヶ端のプレーも研ぎ澄まされたものだった。

 

(残り 741文字/全文: 1059文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ