【コラム】2016年シーズン総括~選手編:MF40小笠原満男~(2017.01.16)
「タイトルがかかると満男さんの凄みが増す」
天皇杯決勝後、赤﨑秀平が感嘆していたが、それは誰もが同じ意見だろう。リーグタイトル7回、リーグ杯5回、天皇杯4回の計16回のタイトル獲得は、もちろん史上最多。誰よりもタイトルを獲得してきた男が、昨季はさらに2つのタイトルを上積みさせた。
勝つためになにをしなければいけないのか、どういう心構えで臨まなければいけないのかを示した意味で、天皇杯決勝での姿は象徴的だった。
勝たねばなにも得られないのだ。相手が調子づいているなら、それをぶち壊すのは常套手段。野球であれば選手交代や、審判の判定への抗議などでリズムを崩す。バスケットボールではタイムアウトを使って流れを断つ。当たり前に行われる駆け引きが、なぜかサッカーだと批判される。他のチームは勝ちたくないのだろうか。
最も勝ってきた男が、最も勝ち方を知っているのだ。彼がやっていることをすべて盗む、すべて真似する選手が一人も出てこないことは不思議でならない。
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