「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【レビュー】まさに原点回帰!アグレッシブな戦いが復活し今季最多4得点で快勝/明治安田生命J1リーグ第7節 ベガルタ仙台戦(2017.04.18)

 まさに原点回帰の試合だった。

 FWが高い位置からボールを追う。その勢いを更に加速させるようにボランチがパスの受け所を潰す。CBがラインを押し上げる。序盤、少しばたついた場面もあったが次々と得点を重ねて試合を圧倒的に支配していく。その姿は、昨季の強かったときの姿そのものだった。

 西大伍のサッカーセンスで先取点を奪い(少し守備を放棄し過ぎだったが)、中村充孝が前線で躍動してPKを得ると復帰した金崎夢生がこれを沈め、前線が流動的な動きで相手を翻弄し遠藤康が逆サイドのネットに鋭いシュートを流し込む。前半だけなら文句の言いようがない内容だった。

 

 

 今季、あまりいいところが無かった永木亮太も、クラブW杯で見せた迫力あるボールへの寄せが復活する。FWが前から追ってくれれば彼のフィジカルの強さとボール奪取はJでも屈指の武器であることが再び証明された。「自分たちが自爆しているだけ」と言っていた土居聖真の言葉は正しかった。

 曽ヶ端準と小笠原満男のJ1通算500試合出場の大記録を、今季最多の4得点で祝うことができた。

 

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