「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆大岩剛監督「ホッとしているというのと、90分長かったな、というのが正直な感想です」/明治安田生命J1リーグ第14節 サンフレッチェ広島戦(2017.06.04)

■大岩剛監督(鹿島)

みなさん思われてるとおり、いろいろあったなかでの試合だったので、正直に言えば難しい部分もあったんですけど、選手は前半から戦う姿勢を見せてくれていい入り方ができましたので、後半少し苦しみましたけどゲームを終わらせることができたので、一定の評価をしてもいいんじゃないかなと感じています。

 

――短い期間での選手に訴えたこと、今日選手にはゲームに臨むにあたってどんなことを訴えたのでしょうか?

チーム自体のコンセプト、ベースになる部分はまったく変わっていないので、それをまずもう一回思い出すということ。あとは自分たちがボールを保持しているときにシンプルに動かす、ということ。チャンスがあれば積極的にボールホルダーを追い越していくこと。そういう動きができれば相手にプレッシャーを与えることができますし、自分たちのストロングの速い攻撃をもっともっと促すことができるんじゃないかと思い、それを選手に強く伝えて試合に送り出しました。

 

――先発メンバーの起用の基準はどのようなところに置いたのでしょうか?

怪我人が多々いるなかで、選手の選択肢というものは非常に限られていました。そのなかで経験のある選手、力のある選手はいましたので、その選手を当然信じて。今日で言うと中盤の中村、レアンドロなんですけど、彼たちのポテンシャルを信じて、彼たちに訴えたのは一つのプレーで終わりじゃないよ、ということ。先ほども言いましたけど、出して動く、出して追い抜いていく、という動きをやってもらいたいということを伝えました。あとはDFラインに関して言えば安定した守備ができる4人だと思いますので、自信をもって送り出しました。2トップの土居と鈴木ですけども、土居はSHをやっていることが多かったですが、僕のなかではやっぱり中央で相手のDFラインとボランチの間で受ける力は、日本を代表するものがあると思っていますし、彼が得意とするプレーだと思いますので、そこで起用することで広島さんも押し込んでいくというイメージを持ちながら、今日の選手を選択しました。

 

――率直に初勝利の感想をお願いします

ホッとしているというのと、90分長かったな、というのが正直な感想です。

 

――後半、少し苦しんだと思いますが、柏選手のところや交代選手など、どのように対応しようとお考えでしたでしょうか?

相手チームからすれば0-3。ハーフタイムに選手交代もありましたし、攻撃に人数をかけてくることは予想していたんですけれども、思いのほか選手が受けてしまっていたので、少し想いが伝わらなかったかな、と。うちの右サイドの伊東のところ、柏選手のサイドですけども、やっぱりあそこを11でやられてしまっていたので、西を入れることで数的優位をつくれるかな、というところと、あとは布陣変更、時間が経つにつれて、相手の青山選手、柴崎選手というボールの出し手のところがプレッシャーが足りないな、という思いがあったので、最後、小笠原を入れて選手にハッキリとしたポジショニングを取らせて圧力をかけたいな、という選手交代でした。

 

 

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