「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】DF3昌子源「受けた恩は返せる量じゃない。いまの僕があるのはすべて剛さんのおかげ」(2017.06.29)

 3月のことである。

「今年で7年目ですよね。僕は6年間ずっと彼を見ているので。やっとああやってみんなから信頼される選手になったし、特に去年の最後の1ヶ月は自分でも自信を持ってやれたと思う」

 そう大岩剛“コーチ”は言った。聞いたのは昌子源についてだった。

 2010年シーズンを最後に、現役を退いた大岩剛は翌年からCB専門コーチという名の“昌子源専属コーチ”に就任した。

「当時の監督だったオズワルドがわざと僕と源とで11で練習させた。11って選手にしたら難しくないですか?自分は言われるばっかりじゃないですか。『こうやった方がいいよ』『ああやった方がいいよ』って。僕も当然1年目だったからうまく伝えることができなかったかもしれないけど、そういうなかでも源は聞く耳を持って僕のことを尊重してくれた」

 当時を振り返りつつ「手塩にかけたなんて言うつもりは全然ないし、現状で満足してもらっちゃも困ります」とさらなる成長を期待する。しかし、そこには確かな信頼感が漂っていた。

 

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