「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

☆無料記事☆大岩剛監督「ゲーム内容云々よりも彼らのタフさに驚き、そして嬉しく思っています」/明治安田生命J1リーグ第18節 FC東京戦(2017.07.08)

■大岩剛監督

選手にも言いましたけど、このタイトなスケジュールのなかで非常にすばらしいパフォーマンスをしてくれて、彼らのタフさに感服しています。ゲーム内容云々よりも彼らのタフさに驚き、そして嬉しく思っています。

 

――中2日のアウェイ3連戦。あまりあり得ないと思いますが、どのように選手たちをまとめたのか?

小笠原が前節のG大阪戦の前に選手に言ったんですけど、こういうタイトな試合を言い訳にしない。むしろこういうタイトな試合に勝ち続けることで自分たちの評価を上げよう、と。その一言に集約されているんじゃないかと思います。選手自身もその言葉で前節のG大阪、今日のFC東京戦に向けて準備をしてきましたし、私がなにかを言う前に選手のなかでそういうモチベーション、そういう気持ちになれただけで十分じゃないかなという気がしています。

 

――遠藤選手がリーグ戦では初めてキャプテンマークを巻きました。遠藤選手にはどんな言葉をかけて託したのでしょうか?

今日の試合に限っては、キャプテンマークに意味はありません。チームのなかで小笠原がキャプテンということは決定していて、試合に出なければ副キャプテンである遠藤もしくは昌子が付けると決まっているので、そのなかで遠藤が今日はキャプテンマークを巻く、と言うことでした。今日の試合に限って言えば、右SHに入ってもらったわけですけど、しっかり時間をつくってくれということ、あとは逆サイドへの展開。普段やっていることを、今日もやって欲しいということは伝えました。

 

――最初の選手交代の意図と評価をお願いします。

負けている状況でしたので、変えようと思ったら得点が入った形になったんですけど、攻撃的にいくメッセージを選手に伝えたつもりです。選手がくみ取ってやってくれた結果、後半に関して言えばすごく相手を押し込むことができましたし、良いリアクションもしてくれたのですごく評価しています。

 

――ボランチに入った選手が見慣れない選手(遠藤もしくは土居)だったと思いますが、どういうことを期待して起用したのでしょうか?

ボランチに入れたわけではないです。彼らにも伝えましたけど、いつもこれはシステム論になってしまうんですけど、お前たちにはどういうことをして欲しい、攻撃のとき、守備のとき。数字で表すと[4-1-4-1]なのか[4-1-3-2]なのかわからないですけど、それはグラウンドのなかでケアして欲しいところ、狙って欲しいところを伝えて送り出しました。

 

――大岩監督になってから堅守で3失点していなかったのが今日は2失点でした。守備のところに関して今後はどのようにしていきたいか?

結果2失点しているんですけども、守備に関してはそんなに心配していません。今日の試合に関してもある一定の評価はしています。少しメンバーを変えながらこのタイトなスケジュールのなかでやっている関係上、少しずつ意志のずれというものを感じたので、そういうところは少しずつ修正していかなければならない。うちの堅守速攻はもちろんなんですけど、僕自身はもっと得点に固執してもいいと思ってますし、攻撃的にやっていいと思ってますので、それは選手に伝えて、攻守のバランスを取らなければならないところはありますけど、もっと積極的に、もっとアグレッシブにリスクを冒してでも、少しでも攻撃的にいっていいんではないかと感じています。

 

――三竿健斗選手をずっと使っています。その狙いと意図を教えて下さい

彼に関して言えば、個人的に攻守両面においてすごく評価しています。チームを構成していく上で、やって欲しいこと、彼のポテンシャルを踏まえてポジションでやって欲しいことを、彼なりに解釈して、それを表現できる。相手に対して対応を変えていける。そういう能力をすごく持っていると感じていますので、そういうところはここ数試合やってますけど、非常に高いパフォーマンスに徐々になってきているではないかと感じています。今後に関しては、他の選手同様、ポジション争いは非常に激しいですし、彼がやっているポジションにはたくさんの経験のある選手がいますので、彼自身もポジション争いをしていく上でもっともっと成長していけるんではないかと感じています。

 

――この夏をどう乗り切ろうと考えていますか?

ありきたりなんですけど、選手にもよく言います、総力戦だ、と。誰一人欠けないように、誰一人レベルが下がらないように、つねにポジション争いをしながら、チーム力をあげながら、今回非常にタイトでしたけど非常に暑くなる夏場に弱いと言われているアントラーズが、もっともっと強くタフになっていくために、総力戦で乗り切っていきたいなと感じています。

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ