「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

【プレイヤーズファイル】MF27梅鉢貴秀:枯れない情熱。ぶれない姿勢(2017.10.06)

 OBである岩政大樹が初の著書である「PITCH LEVEL」を出版した。“先生”と呼ばれるだけあって含蓄ある内容というだけでなく、独自の視点で語られるサッカーについての様々な分析は、まさにピッチレベルで語られる。そのためプレー経験のない人には必ずしもストンと落ちる納得感はないかもしれない。しかし、読めば選手がどんなことを考えながら試合を進めているのか教えてくれたり、普段何気なく目にしている試合に新たな視点を与えてくれる。サッカーと真面目に向き合いたいときにはぴったりの本だ。

 

 岩政大樹の“弟子”といえば表紙の帯に写真が掲載されている内田篤人や大迫勇也が思い出される。現在、ファジアーノ岡山にいる豊川雄太が最も色濃く影響を受けている選手かもしれないが、梅鉢貴秀も直系の一人に数えて間違いないだろう。

 とはいえ、相手は愛すべき梅鉢貴秀である。師匠の本を買ったかどうか尋ねると「クラブハウスにもあるんで。この間、小説買っちゃったんすよ」と期待どおりの返事を明るく大きな声で答えてくれた。

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