「久保くんフィーバー」をJ3の視点で考える<後編>
※今回は宇都宮徹壱ウェブマガジン「宇都宮徹壱ウェブマガジン」で掲載された原稿を許可をいただき、掲載しております。
監督の期待どおり、久保は45分の間に見応えのあるプレーを随所に披露した。視野の広さとボールを受ける際の動き出しの質の高さは、いかにもバルサのカンテラ育ちという感じだったし、物怖じせずに自ら仕掛けてゆくアグレッシブな姿勢にも好感が持てた。そんな中、FC東京U-23は70分に林容平のゴールで1点差に詰め寄る。だが、そのシーンに久保のプレーが絡むことはなかったし、シュート数もゼロ。試合後のコメントも「すごく緊張しました」という、いかにも中学生らしいものであった。
結局のところ久保のデビュー戦は、15歳5カ月と1日という「Jリーグ最年少記録」の話題ばかりが先行したものの、それ以上のインパクトを残したとは言い難いものであった。ただJ3目線で考えたとき、2点ほど興味深い事実が浮かび上がってくる。それは(1)観客の多様性、そして(2)「Jリーグ最年少記録」の妥当性である。
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