Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

明け方までの緊急ミーティングが奏功。攻撃にも大きな効果をもたらした”守備の修正”。~ターニングポイントを振り返る(1)~清水エスパルス編~

ラスト9試合での怒濤の9連勝によって大逆転で自動昇格(2位)。1年でのJ1復帰という大目標を何とかクリアした今季の清水エスパルス。42試合という経験のない長いリーグ戦の中で、大きなターニングポイントは2回あった。
ひとつは、J2新記録の8得点で大勝した第15節・群馬戦(5/28)。もうひとつが、終了間際の2得点で逆転勝ちした第34節・C大阪戦(10/2)だ。後者は、若い選手たちの大きな働きによって消えかけていた自動昇格の灯をつなぎ、9連勝に向けての勢いをもたらしたゲーム。これも非常に大きな価値のある分岐点となったが、今回は昇格に向けての戦い方が定まったという意味で大きなポイントになった前者=群馬戦について、詳細を紹介したい。

■群馬戦は、8得点ではなく守備が転換点に
第14節・東京V戦に今季唯一の逆転負けを喫し、リーグの3分の1を終えたところで、清水は5勝4分5敗の10位。東京V戦も含めて4試合勝利がなく、唯一の2連敗もあって、今年いちばん苦しい時期だった。
その原因は、攻撃ではなく守備にあると小林伸二監督は考えていた。

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