Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~

JJP(JFA/J協働育成プログラム)について「Jアカデミーの中からできるだけ多くの選手を世界に通用するプレーヤーにするために始めたプロジェクト(Jリーグ・村山氏)」キックオフカンファレンスより(1)

2月13日、2017キックオフカンファレンスの第3部として、Jリーグの各事業についてシンポジウムが行われた。
今回は、2017年の選手育成についてのビデオメッセージと登壇者のコメントをお届けします。

2017年の選手育成について説明を行ったJリーグの村山勉氏。

※冒頭に原博実副理事長のビデオでメッセージが流された。

○原博実副理事長
「Jリーグはより積極的な育成の改革に取り組んでいます。まずはJリーグが今特に力を入れているのポストユース世代の強化についてです。

みなさんご存じの通り、ユース年代、18歳までの試合環境はものすごくたくさんあります。ところが、Jリーグに加入後、19歳~21歳くらいまでの環境が今はなかないというのが現状です。そういったこともあって、昨シーズンからJ3にU23チームを参加させました。

そして、もうひとつ大きな手としては、ルヴァンカップで21歳以下の選手1名以上スタメンで出場するいう手も打ちました(⇒※詳細)。

ただ、それだけはなくて、全国規模でのU23リーグをスタートさせたいと。そういう願いを持って準備を今しています。可能性のある選手が、19歳、20歳の選手が年間20試合公式戦をする。そうすることによって日本の選手たちが2年くらい早く成長できる、その可能性は十分あると思います。いろいろな難しい問題はあるにしても、この年代の試合環境を整えることは、育成を考えた上でもっとも大きな施策の一つになると思います。全力を挙げて、できるだけ早くスタートさせる準備をしています。

JJP(JFA/J協働育成プログラム)として取り組んでいる第1弾として、この1月に3人の育成指導者を海外へJFAとJリーグの協働プログラムの一環として、これからの育成を本当に変えていくためには、まずは指導者に海外でのいろいろな経験をしてもらいたいと思います。

JJP(JFA/J協働育成プログラム)とは・・・JFAとJリーグが協働で行っていく育成プログラム

※詳細(JDF)

■JJPの支援概要(JJPの資料より抜粋)
・ Jクラブのアカデミーチームによる海外遠征を支援
・ 選手、スタッフ、および都道府県の指導者の国際渡航費を支援対象とする
・2016年は渡航費の一部を支援する(より多くの遠征を支援する)

この3人は、ベルギー、セルビア、ドイツへ一年間行って、アカデミーのいろいろなカテゴリー、チャンスがあればトップチームも含めて、その経験をまた各クラブに生かしてもらいたいと。その3人のみならず、今後続々と育成の指導者を、いろいろな国、いろいろなチームに派遣することを、Jリーグは協会と一緒になって始めます。

もうひとつ、IIPとして取り組んでいるものに、育成評価システムの『フットパス』があります。
これはヨーロッパーの各国、特に育成に秀でているベルギーであったり、ドイツであったり、オランダが、この育成システムを取り入れています。これは育成の状態を格付けするもので、細かい評価項目に分かれています。これを一昨年からJリーグでも取り入れて、今現在、40クラブまで回ることができました。この評価を踏まえて、今後どうするかという取り組みが今年から始まります。40クラブに対して、すべてのクラブを回りながら、クラブの状況に応じてコンサルをして、日本の育成がより進んでいくという状態に持っていく、そういう年になります。
細かい説明については、この後担当者から説明させたいと思います。よろしくお願いします」

○Jリーグ・村山勉氏からの説明
「ただいまのビデオに続きまして説明させていただきたいと思います。
Jリーグの育成に関わる部門は昨シーズンより原副理事長の下に、松永英機が育成ダイレクターとして活躍しておりますが、本来であれば松永の方からお話させていただくところですが、あいにく海外出張中ということで、代わりに私村山の方から説明させていただきます。

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