【無料記事】【レビュー】 Jユースカップ2回戦 柏レイソルU-18 vs モンテディオ山形ユース -1619文字- (2015/10/19)
10月18日 2015 Jユースカップ2回戦
柏U-18 3-1 山形ユース
得点:45+1分 山﨑海秀(柏)、52分 浮田健誠(柏)、77分 熊川翔(柏)、83分 青木耀大(山形)
●スタメン
柏にとっては初戦となるJユースカップ2回戦。序盤、柏はボールこそ支配するが山形の背後を取れず、ブロックの前でパスを回す状態が続いた。
ただ、「攻撃を活性化してくれればと思い、途中から並びを変えました」(下平隆宏監督)と、前半途中から古賀太陽をアンカー、鬼島和希がインサイド、そして浮田健誠と大谷京平のサイドを入れ替えると、ボールの流れが途端にスムーズになり、左右のスペースを突いて敵陣深くへ入る場面を作っていく。
前半アディショナルタイム、浮田が右サイドでタメを作り、スペースへ抜け出した熊川翔が縦へ鋭く突破、そこからの折り返しをファーサイドの山﨑海秀が決めて柏が先制弾を奪った。
ビハインドを背負った山形は、後半からよりアグレッシブに前からプレスを仕掛けてくるが、柏が持ち前のパスワークでこれを外し、その背後の広大なスペースを突いて何度も決定的なチャンスを迎える。
52分には浮田がカットインから「田中順也選手をイメージした」というTJばりの見事な左足ゴールを決めて加点。77分には左サイドを崩し、途中から本職の左SBに入った古賀のクロスに対し、ニアへ飛び込んだ中村駿太のシュートはポストを叩いたが、その跳ね返りを熊川が詰めて点差を3点に広げる。
劣勢だった山形も終盤は猛攻を見せ、83分に高橋潤哉の右クロスをゴール前に飛び込んだ青木耀大が決めて1点を返す。さらに88分にも決定的なシーンを作って柏をヒヤリとさせ、貪欲にゴールに向かう意識は見せた。
ただ、柏もそれ以上は山形の追撃を許さず、3-1で逃げ切りに成功。3回戦へ進出し、初優勝へ向け一歩前進した。
Reported by 鈴木潤
試合終了後の監督・選手コメント
○下平隆宏監督
「攻撃を活性化してくれればと思い、途中から並びを変えました。前半は相手を探り探りで、ちょっと時間がかかってしまいましたが、こちらがヒントを与えたらそこからは良くなっていきました。ボールも循環するようになり、前半の最後に(山﨑)海秀が先制点を取ってくれたのが大きかったです。試合前のミーティングでは選手たちに、Jユースカップは23回の中でもまだタイトルを取っていない、このタイトルを取ろうと言って送り出しました」
○下澤悠太
「立ち上がりは相手を見てうまくプレーできず、ただ持たされている感じでした。自分が降りて、(熊川)翔に出そうとしていたんですけどそれも効果的じゃなくて、前半最後の方にSBを下ろしてトップ下が抜けた方が良い形になったので、それを序盤からできればよかったです。右サイドを結構崩せていたので、ハーフタイムにも話してそこを狙っていこうと話しました。前半の最後に1点取れたので気持ち的に楽になりました。今は練習も良い形雰囲気でやれているので、それを継続できればJユースカップの優勝も見えてくると思います」
○浮田健誠
「最近のトレーニングマッチでは、自分はガンガン相手の裏を突いていくんですが、久しぶりに降り気味でプレーしたのでうまくいきませんでした。途中から右サイドに変わって、右側だとカットインしてシュートという選択肢ができて、2つ選択肢がある分、伸び伸びできました。クマ(熊川)も速いのでスペースに出せば行ってくれるのでやりやすかったです。ゴールは狙い通りで、気持ち良かったです。力を抜いて撃ちました」