【無料記事】【全日本少年サッカー大会千葉県大会決勝】 柏レイソルU-12 vs バディーSC千葉サックス -1266文字- (2015/11/29)
全日本少年サッカー大会 千葉県大会決勝
柏U-12 1-0 バディーSC千葉サックス
得点:33分 真家英嵩(柏)
●スタメン
柏U-12
GK1伊藤拓海、DF4大和優規、13福田悠仁、MF3細井響、6田制裕作、11伊達由太嘉、12市瀬飛翔、FW9真家英嵩
バディーSC千葉サックス
GK1前田優和、DF16小川颯斗、18岩本一真、MF2三橋裕斗、6荒井圭介、10松野聖哉、FW11佐久間太一、19堀淵健太朗
試合開始直後の2分に、右サイドをドリブルで突破した伊達由太嘉君がゴール前で決定機を迎えたが、シュートは惜しくもポスト左に逸れていく。
試合の入り自体は悪くなかった。しかしビルドアップの途中でパスが相手に引っ掛かり、バディーにショートカウンターから何度か危ない場面を作られてしまう。10分には、そのショートカウンターからバディーに決定機が訪れ、GK伊藤拓海君のタイミング良い飛び出しによってシュートは枠を逸れたものの、ここで先制されていたなら流れはバディーが完全掌握していたかもしれない紙一重の前半だった。
ただ、後半は前半に見られたイージーなボールロストが減り、さらに中央でバディーの寄せを外し、サイドのスペースに開くフリーマンを使っていくことで、ボールの動かし方と効果的な攻撃がピタッと噛み合った。
ハーフコートゲームの様相を呈し、ゴールに迫る柏は33分にようやくゲームを動かす。大和優規君のスルーパスに巧みな反転でディフェンスラインの背後へ抜けだした真家英嵩君が、飛び出すGKの動きをしっかり見てゴールへ冷静に流し込んだ。
38分には高い位置での守備から、左サイドの真家君がバディーの守備陣を引きつけてファーサイドへフリーで入ってきた市瀬飛翔君に折り返したが、わずかにシュートは外れて追加点はならなかった。
ただ、後半はバディーのカウンターに対応したことで、ほとんど相手にチャンスを作らせず、1-0で逃げ切った柏が2年連続で全国大会の出場権を手にした。
○平山智規U-12監督
「今年は例年と流れが違って、この時期の全少だったので、どうなるのかなと思っていました。そういう難しさもある中で選手が頑張ってくれました。ただ、まだ相手に動かされてしまうところがあるので、こっちから相手を動かせるぐらいにならなければいけないと思います。そのためには止める・蹴るという基本的な技術の部分はもっと高めていく必要があると今日のゲームを見ても感じました。全国大会はいろいろなタイプのチームやいろいろなプレッシャーがある中で、もちろん全力で大会は戦いますけど、選手の成長につながる大会にできればいいと思っています」
○大和優規選手
「最初は相手のプレッシャーにうまくいかなかったけど、あとからプレッシャーに慣れてうまく背後を取ったり、サイドに広げてから中を使えるようになりました。切り替えが遅いのでそこを早くすることと、ボールスピードをもっと上げること。それから裏へ抜ける人とスペースへボールを出す動きをレベルアップさせて、全国大会で優勝したいです」
(取材・文 鈴木潤)