「柏フットボールジャーナル」鈴木潤

【インタビュー】 大谷秀和によるシーズン総括 第3回 「俺が現役を辞めるまでに、なんとかしてACLで優勝したい」 -3810文字- (2016/12/24)

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■ 誰が出ても遜色ないチームにならないと34試合で結果を出すのは難しい

-大谷選手、栗澤選手は“勝ってきた経験”があるから、『勝つチーム』がどういうものか知っていると思いますが、今の若い選手がそういう意識を身に付けていくためには?

「常に目の前の試合を決勝だと思って勝っていくしかないし、タイトルはその積み重ね。それに、タイトルを取ることで身に付いていく部分はあるし、『タイトル争いをすること』と『タイトルを取ること』は全く別物だから。チャンピオンシップ準決勝でも、(小笠原)満男さんは本当に危ないと思ったところではファウルをしてでも止めにいっていたし、終盤に曽ヶ端(準)さんにエドゥー(エドゥアルド)がちょっかいを出したときにも、仕掛けたのはエドゥーで、やられたのが曽ヶ端さんだから、怒っていたってそこまで時間稼ぎには見られない。多分、曽ヶ端さんは本当は怒っていなくて、時間を使うためだったと思います。ほんの何秒かもしれないけど、時間が進めば川崎は焦るし、鹿島にはそういうしたたかさがありました。それは満男さんや曽ヶ端さんが勝ってきた経験があるから。勝つためには、もっと厳しくならないといけないし、もっとタフにならないといけない。したたかさも必要だし、『これで大丈夫だろう』ではなく、当たり前のことを90分間やり続けなければいけないんです」

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