「川崎フットボールアディクト」

【インタビュー】スリムクラブ・内間政成さん「風間八宏監督とタモリさんの意外な共通点」その1

スリムクラブというお笑いコンビをご存知だろうか。
よく知られたところでは、2010年に行われたM-1グランプリで準優勝している。
この時に見せた独特の「間」は、漫才の固定観念を打ち砕く破壊力を持っており、衝撃を与えた。
そんなスリムクラブの内間政成さんが、フロンターレに興味を持っていると聞きつけ、取材に伺った。
まだ等々力デビューを果たせていない内間さんのサッカーとの接点、フロンターレの印象、そして意外なところでは風間八宏監督とタモリさんとの共通点などについて語ってもらった。
途中からはフロンターレについてのレクチャーにもなってしまったインタビューを楽しんでもらえればと思う。

取材協力 CHA爛PO走 | ちゃらんぽらん

スリムクラブ・内間政成さん

スリムクラブ・内間政成さん

■「なんとなく、気になってます。ファン感の映像は見ました」

――サッカーとの接点というのは?
「ありますね。ぼくは高校の3年間サッカー部でしたので。地元の沖縄の首里東高校という高校で3年間サッカー部でした」

――吉本のプロフィールを見ると、フリースローも得意なんですね。
「あれは中学がバスケ部だったからです」

――高校から急にサッカーをやろうと思ったのはなぜですか?
「ちょっと、しょうもないんですが、友達がいたからというのがあったので。中学の時はバスケ部だったんですが、顧問が元国体選手で、めちゃくちゃ厳しかったんですよ。結構強かったので、365日中360日は練習で、しかも朝練と放課後の練習が毎日あったので、疲れすぎて。で完全燃焼したので、高校ではのんびりしたいと思ってました。でも部活はしたくて、仲の良い友達はほとんどサッカー部で。初心者でしたし本気でやったら負けるけど、とりあえず経験してみようかなと思って。で当時、たぶんJリーグ元年だったと思うんですよね。93年だったので、周りがサッカーで盛り上がったんですよ。そういったミーハーなところもありました」

――カズだ、ラモスだという憧れがあったわけですね。それでサッカーはどうでしたか?
「めちゃくちゃむずかしいですね。みんなだいたい小学校からやっているので、レベルの差がありすぎました」

――サイドキックやインフロントとかは蹴れるんですか?
「普通の練習くらいなら出来ます。運動神経は悪くはないんですが、いい方でもないですね。
だからボールの捌き方が全然違う。特にぼくは中学の時にバスケだったので、手を使っていた。それでめちゃくちゃ大変でしたね。手を使いたくなるんですよ」

――GKをやるということは?
「それがGKも一度やったんですよ。最初の頃、1〜2年くらいの時に、身長が高くて、あとはバスケの経験者だということで。たまたまGKが停学か何かで離脱したので、試しにやってみろということで、何ヶ月かはやったんですが、どちらかというとGK以外のポジションの方が楽しかったですね。GKの楽しさがまだわからないうちに辞めました」

――川島永嗣などは相手のシュートを止めるのが楽しかったと言います。
「そういう人は向いてますよね。あとぼくはそんなに闘争心がないので、センタリングが上がった時に行けないんですよ。だれか頼むという。ディフェンダーに任せる感じでした」

――3年間やられてどんな感じだったんでしょうか?
「公式戦で1得点しました。それもまた、貴重な思い出なんですが、大会があって、その時ぼくはFWだったんですが、その当時3トップが流行っていて、レギュラー3人が同じタイミングでインフルエンザにかかってしまって。もともとぼく3軍のFWだったんですがその繰り上げ、繰り上げで出ることになって」

――3枠一気に空いたんですね
「そうなんですよ」

――ゴールはどんな形だったのでしょうか?
「点が取れたのも不思議な取り方で、右サイドからセンタリングを上げたんですよ。速い段階で、ディフェンダーもいない段階で、ぼくらもまだ追いついてない状態で。アーリークロスみたいなことで蹴って、でGKにとってもあまりに早い段階でクロスが来たから、前に行こうか、後ろに行こうか迷った、あたふたしてるんですよ。それでオレの2mちょいのところにGKが居て、ボールは真ん中のところらへんに落ちて、どうするんだ、ということになって、本当に初心者、慣れてないので、一瞬どうやって蹴っていいかわからなかった。それで思わずボールに足を当てないといけないと思って、しょうがないから足の裏でぽんて蹴ったらたまたまGKを超えてゴールしたんですよ」

――泥臭くやるのは大事ですよね。
「でも、できればスマートに決めたかったです(笑)」

――2002年のワールドカップは見てましたか?ベルギー戦の鈴木隆行のゴールも泥臭いものでしたからね。
「あの大会は見てました。当時は上京したばかりの年で、友達みんなで渋谷のバーで見てました。スクランブル交差点とかヤバかった時です」

――内間さんは、高校卒業してからサッカーはやってないんですか?
「ぼく、大学もちょこっとやってました。それも友達に誘われたからなんですが、やることがなくてやったのを続けてみようかなと思って。大学でもちょこっとやりました。大学は半年くらいですね。
厳しいということはなかったんですが、大学なんて全然知らない人ばかりだったので、全然打ち解けずに終わった感じですね。
で、ぼくは大学は2部(夜間)に行ってたんですよ。それで講義が6時からだったんですよ。だから大体練習が5時くらいから始まって、6時前には出ないといけなくて、それで周りはなんでお前帰るんだよ、って感じになるんですよ。学校だもん、ってことなんですが、それがだんだん嫌になって。

――それは難しいですね。話は変わりますが、我那覇和樹は知ってますか?
「だいぶ年下ですよね。我那覇さんはフロンターレですよね」

――そうです。フロンターレには99年から所属していて、2008年までプレーしてました。
「代表にも入りましたよね。今もまだやってるんですか?」

――讃岐でやってますね。J2のチームです。
「へー、そうなんですね。ぼくの同じ年にもプロがいて、喜名哲裕という選手なんですが、那覇西高校だったんですよ。その時は一番強い高校で、その中でもずば抜けてました。練習試合はやったことはあるんですが、あいつがボールを持ったら誰も取れない。でわざと誰にもパスせずにいくから4から5人で囲むんですが、それでも取れない。子供扱いされたのを覚えています」

――サッカーとは適度な距離を保ちつつ、元々フロンターレとの接点はあまりないということですよね。
「友達に教えてもらって、それで意識するようになってちょいちょい見たりし始めました。あと前も話しましたが、ぼくの芸人の同期でパンサーの尾形というのがいて、尾形の後輩が中村憲剛くんで、よくあいつがメディアの前で中村憲剛の話をするので、それで意識的に見てしまいますね。ワールドカップ前に中村憲剛の発言をしたら、だいたいヤフーニュースに載るんですよ。尾形が中村憲剛の話をしてたということで、あいつはだからヤフーニュースを狙って言ってるんじゃないかと(笑)。
だから憲剛くんがワールドカップの代表に落ちた時は、めちゃくちゃ悔しがってました」

――芸人仲間の環境もあり、友達の環境もありフロンターレいいなと。
「最近、お客さんからもフロンターレの話は聞いているんですが、先週たまたまFM川崎に行ったんですよ。武蔵小杉の。そしたらそこでフロンターレの試合を流すんですね。だから向こうの人から応援お願いしますと。だから最近川崎付いてますね」

――知ってる選手は中村憲剛が一番で、
「あとは大久保さん。とか、あとは名前を覚えてないですが、新人でイケメンの…」

――谷口彰悟ですかね?
「そうですかね。とかもちょろっと見ますしあとはyoutubeとかでイベントをやってて、イベントの映像とかをやってて、コスプレして歌うとか。ファン感謝デーですかね。そういうものをみんなで見たので、そういう事になってるんだと。

――相方の真栄田さんに似てる選手が前に居たんですよ。
「なんて言うんですか?」

――伊藤宏樹です。いつも「似てるよね」と言うんですが本人は違うと言うんですよね。ぼくは似てると思ってるんですが。
「どこのチームですか」

――フロンターレです。いま、プロモーション部という部署にいます。これ、ちょっと似てないですか?(検索画像を見せる)
「ああ、フォルムがちょっと似てますね。あとは肌質が似てますね(笑)」

――等々力は行ったことはありますか?
「まだ行けてないですよね。なかなかタイミングが合わないんですよね。11月29日だったかな。誘ってもらったんですが」

――行けなかった。
「そうですね、行けなかったんです。でもいつも誘ってもらってて、タイミングがあれば行こうと思ってるところです」

――あまり等々力の雰囲気はわからないですね。
「そうですね、知らないです」

――戦い方、特徴もご存じないですかね。
「戦い方というのは?」

――プレースタイル的なものです。
「あまり詳しくはないですが、イメージ的にはニュースとかYouTubeとかでみた感じでは、憲剛くん中心に攻めるという印象がありますね。そのイメージはありますが、でも詳しくはないです。なんか、あの人が持ったらワクワクしますよね。どこに出すんだろうという感じもありますし、飄々としている感じもありますね。あと思ったよりも年上ですよね。もっと若いと思ってました。若く見えます」

――今年は手術をして、リハビリ中ですが、開幕に間に合うよう調整しています。中村憲剛が中心選手だということはご存知なんですね。
「はい」

その2に続く

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