「川崎フットボールアディクト」

【コラム】『もっとやれんだろう、マサキ!』に対する山本真希なりの答え(2633文字)

masaki

稲本潤一とのコンビにより、山本真希がピッチを縦横無尽に走り回っていたのは2013年シーズンのことだった。彼らが活躍し成し遂げられたシーズン最終節の横浜FMとの等々力での勝利は、フロンターレ史上に残る熱戦として記憶に焼き付いている方も多いはず。あのチームを支えたマサキが、壁にぶつかっている。

スーパーだった前年に比肩するかそれ以上の活躍が期待されたマサキはしかし、2014年シーズンに輝くことができなかった。運動の量は変わりはないのだが、運動の質と技術の部分で大島僚太に及ばず、ベンチを温める時間が増える。

今季のマサキのシーズン初戦は、リーグ戦第3節の山形戦だった。中村憲剛とともにボランチとして出場したこの試合で、マサキは消えていた。そう、見えた。ボールにうまく絡めず、試合の大きな流れの中に埋没しているように見えた。

『もっとやれんだろう、マサキ』という気持ちで試合を追いかけたが、結局77分にピッチを退く事となる。

マサキに対しては「もっとやれるはず」という思いを抱いているサポーターも多いと思うが、そういう気持ちを彼にぶつけてみた。質問者のぼくとの距離感を確かめるように、時に逆質問しながらゆっくりと言葉を選んでいたマサキだったが、こちらの本音、つまり『もっとやれんだろう、マサキ』という思いを口にすると、本音を少しずつ語ってくれた。

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