「川崎フットボールアディクト」

【ナビスコ杯 GL 第3節 清水vs川崎 レポート】落ち着くことの大事さを痛感。フロンターレが今季初の無失点試合でナビスコ杯初勝利を手にした

ナビスコ杯 GL 第3節 清水vs川崎
4月8日(水)(19:04KICKOFF/IAIスタジアム/4,859人)
清水 0-2 川崎

選手の入れ替えや若手の起用がないことを嘆く向きもあるが、現状のベストメンバーで臨んだという捉え方が妥当だ。プレビューにも引用したが風間監督は「勝利を目指すという意味でも、チーム作りの過程という意味でも、ものすごく大事な試合」と述べており、風間監督のナビスコカップへの気持ちの強さが先発メンバーに出たと考えるべきだろう。

ただ、現状のベストメンバーという言い方をするわりには、ミスが多い前半だった。ボールコントロールを失敗するというよりは、パスカットの多さが目についた。そうなってしまった理由はある程度わかっていて、ここ最近、フロンターレを封じ込める手段のトレンドとなっているコンパクトかつハイプレスな守備をやられたため。どれだけ上手い選手の集団であろうと運動量を背景に厳しいマークに付かれると、そう簡単に打開できるものではない。ただ、フロンターレはそうした守備をも打ち破ろうとチーム作りをしてきた。だからこそ、物足りない前半だった。

何度か決定機を作られながらもかろうじて無失点で終えた前半の中、光明を見いだせたプレーの一つが車屋紳太郎の攻撃参加だった。流れが悪い前半、「(清水は)サイドバックも高めに取ってくるシーンがあった」と話す状況があったため、駆け引きの中で前線に飛び出したということ。また、オーバーラップを仕掛けることで流れを変えようという積極的な意思もそこにはあったのだという。

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